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Overwrite -オーバーライト-  作者: もちぷよ
A club

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35/100

/1(2+3)2×3+5/ First skill

〖43,42,41,40,......〗


刻々と、空に浮かぶタイマーと共に、俺の体力は減っていく。草木をかき分け、逃げる。周りを見渡せば木、木。森の中をさまよい、身を隠すための場所を探す。


すると洞窟のある場所、ギャップのある場所へ訪れた。

こういう開けた場所は、何かあるのがお決まりだ。


すると、アナウンスが鳴り響く。


〖5,4,3,2,1,0〗


〖ゲーム開始:頑張ってください〗


ゲームが開始されると、周りに人が現れた。

現れ方はまるで様々な元素が集まるように、自然が集まるように、細胞や筋肉、骨が一から組み立てあげられた。


この現れ方に設定してんのかよ。グロいんだよなぁ。


周りを見ると1周、俺を囲むようにプレイヤーが現れた。ある人は鎧を身につけ、ある人は腰周りに沢山のナイフなど、様々なものを身につけている。


くそ、なんで丁度こいつらの中心に入ってから始まるんだよ。


周りの奴らも戸惑っているが、彼らが明らかに分かるのが、俺が中心におり、俺へ視線を向け、最初のキル1となるやつ。という風に見られているだろう。


ガスマスクと黒い白衣を着けた男が話し始める。


「お前、中盤装備だな。周りを見てみろ、全員上級者だ。てことは、最初に死ぬやつは決まってるよな」


すると周り全員が一斉に俺の方へ向かってくる。

なんだこいつら、一斉にきやがって。


すぐに槍を構え、後ろを向いて洞窟側にいた人へ投げて胴体を貫き、そのまま槍を回収するとともに洞窟の中へ入る。


洞窟の中に入り、少しすると様々な場所に死体が転がっている。既に倒された後だ。しかし死体は消えない設定にする意味が分からない。なぜリアリティを追求するんだ。


そんなことを思いながらも、俺は少ししてから後ろを向いて立ち止まり、槍を入口方面に向け、言った。


「槍の先を原点とし、縦をy 横をx とする。なお、俺はビームの1部とする。その時、ビームの座標はy=x」


ビームは洞窟内全てを、ビームの光で満たした。


今回は俺もビームに飲み込まれたが、今回は余裕があって”仮定”も増やせた。洞窟が一直線で本当に良かった。


するとアナウンスが流れる。


〖最初のキルが確定。同時に2桁キル、1位が確定。

1位 「ラー」12キル 2位「Hi you」9キル 3位「我」 4キル〗


よっしゃ! 出だしとしてはいいんじゃないか? しかも柊木は2位だ。負けられない。しかし最初からスキル使ったからまずいな。自然回復を待とう。


最初は一直線の洞窟だと思っていた場所が、土の柱や宝石がちらつく部屋など複雑になり、今訪れた場所は、まるで地下の広場のような、そんな場所だった。俺はそこでMpの自然回復を待つことにした。

いつでも準備万端にしておかないと、いつ何が起こるかわからないからだ。


すると、奥から激しい銃声が聞こえる。立ち上がった刹那、横の壁から人が現れた。壁を破る音もなく、ただ足音だけして俺の横に現れた。なんのスキルだ。初めて見る。彼女は冷たい目でこちらを見ている。


「戦います?」


聞いてきた。こちらに主導権があるのか? ならもちろん。平和主義ですから。


「いやいや、なるべくこのまま。平和に行きましょ」


「そうですね」


彼女は目がピンク、毛先が紫、肩を出した白い着物で、紺色の帯を付けている。さらには金色のアクセサリーを身に付けており、いかにも和って感じだ。かつ、巨乳だ。よくこの装備でバトルロイヤルやろうとしたな。


「なんですか? そんなジロジロ見て、戦いたいんですか?」


にしても冷たいな。現実でもこうなのだろうか。


すると大きな音を立てて天井をを突き破り、明かりが差す所に、奴は現れた。


「よぉ、さっきぶりだな。遅れてきた兄ちゃん。このマップを作ったのは俺だから、足跡さえあればどこに行き着くか分かるんでな。逃げられると思うなよ」


そこには、ここに来て最初に会話した、あの筋肉の先輩だ。

まずい、見つかった。


ドスドスと足音を立てながら、こちらに向かう。彼の姿はまさに鬼そのもの。威圧だけで”負ける”ということが分かる。


俺は横にいた着物の人の方を見るが、彼女は筋肉先輩を見るだけで、何も言おうとしない。

すると筋肉の先輩が反応する。


「お、久しぶりじゃねぇか神奈(かんな)今年も受けたのか。試験」


彼女の目には怒りが見える。この2人にはどんな関係があるんだ。

筋肉はこちらに向かいながらまた話し始める。


「兄ちゃん。こいつ、高校2年生だぞ」

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