/36-2-2/ Nice to meet you
あれ? 杏奈は第2部に居たっけ? 気づかなかっただけか。話しかけてみよう。
俺は柊木を置いて、杏奈の元へ走っていった。
「うぇい」
俺は肩を叩こうとしたら、杏奈は体をひねって避けられ、俺はそのまま転びそうになるが、恐らく杏奈に腹を抑えられ、転ぶ前に支えられた。
「ご、ごめんなさい。自分でも怖い時があるの。なんか、受験期の時から日々健康でいる為、怪我しない為にか、反射神経すごくなって。ごめんなさい。よく分からないの」
なるほど、もしかしたらそれがゲームが強い理由なのかもな。俺も日々健康のために怪我しないために、何するかは教えてくれなかったが、何かしてみるか。
すると肩に手が伸びるのが見え、すぐ体をひねる。
しかし、ひねりすぎて腹を痛め、そして気持ち悪くなった。
「あ、あああ。死ぬぅ。気持ち悪ぃ」
俺は倒れ込み、2人の顔を下から眺める。肩に手を伸ばしたのは柊木だった。
柊木は心配と言うよりも、眉間に皺を寄せ俺に言った。
「お前、バカかよ」
杏奈と柊木は笑うが、俺は悶絶していた。
次の日ーー
俺と杏奈と柊木は放課後に、それぞれのゲームログインする場所へ向かった。今回は、練習しようという事だ。
朝に配られた手紙には、こう書いてあった。
「Our legends」部、部員選抜開催。
「午後4時30分丁度に、サーバー1のイマジネーションワールドの1220に入ってきてください。なお、先日行われた部活動紹介に参加されなかった方も、是非興味がありましたら、参加してください。お待ちしております。さらに、興味が無い方、興味はあるけど参加したくない。という方は、『Our legends』部の部室でプレイ画面を観戦出来ますので、奮ってご参加下さい」
昨日の部活動紹介では連想できないほど、真面目な手紙だ。あの小さい先輩が書いたのだろうか。
というか、部活動紹介で来なかった人も参加可能って、参加人数はあの時より多いから、やばいのでは。
そんな事を思いながら、思い出しながら公民館へ向かっていると、その小さい先輩が公民館に居た。おばちゃんと受付をしている。
俺はそれを柱に隠れながら見て、受付の場を立ち去ってから、俺はおばちゃんの受付した。
ばあちゃんは俺が行こうとしたら、「そうそう」と思い出したかのように俺に笑いながら言った。
「そうだ、今日は珍しく2人同時に開始だから、人前で裸になるんじゃないよ」
「分かってますよ!」
そう言って向かうが、いつもの道なのになぜかドキドキする。
螺旋階段を下ると、そこには小さい先輩がいた。
俺は先輩と目が合い、彼女は既にスーツを着ていた。
「あ、こんにちは。もしかして、部活選抜の方ですか?」
一目で分かるとは。まぁ、同じ制服で、この場所に来るんだから、そう考えられるのも納得だ。
「あ、はいそうです。本日はよろしくお願いします」
俺は直ぐに階段をおり、お辞儀した。すると先輩もお辞儀し、3秒ほど経ってから頭を上げた。
俺は勇気を持って彼女に聞いてみた。
「ちなみに、お名前は?」
「小暮玲奈です。あ、ゲーム名は『00』です」
俺と玲奈さんはまた、お辞儀をし、逆に気まずくなった。別にゲームの方は聞かなくても良かったのだけどな。俺は自己紹介をした。
「あ、自分の名前は長谷川和也と申します。ゲーム名は『ラー』です。よろしくお願いします」
自己紹介を終えるとタスクをし、彼女は隣合っているカプセルのうち右側のカプセルに入ろうとするが、足を止め、俺に言った。
「是非、合格してくださいね。応援してます。では」
そう言いカプセルの中に入り、扉を閉めて目を閉じ、水に浸った。
俺も続いてスーツを着てマスクをし、ゲームを始めた。
ゲームにログインするといつもの風景だけでなく、沢山の人が自分の周りに現れた。




