/|2-30|+2/ Next day
人がいるなんて珍しい。こんな所でやるやつが、まぁ俺が言えることじゃないが。
癖で下から履いていてよかった。
俺はその人が居ることをあまり気にせず、再び着替え始めた。
すると足音はこちらへ向かってきて、後ろを振り向くと、女子がいた。身長的にも、見た目的にも、彼女は中学生くらい? の紺色ストレートの髪の毛。
にしても、身長低いな140〜150の間くらいか?
そんなことを考えていると、俺の元へ寄り、言った。
「あの、どいてもらってもいいですか?」
「ああ、すみません」
俺の荷物の少し奥に彼女の荷物らしきものがあった。自分が荷物を横にして着替えていたから、たしかに邪魔だ。
まさか、ここで着替えるなんてことはないよな? そしたらだいぶまずいな。
俺はワイシャツを着ると同時に彼女の方に目を向けると、スーツの上に制服を着ていた。濡れたワイシャツからは、灰色と黄色のスーツを着ている。
やはり俺がいるからわざわざスーツの上に制服を着ているのか。申し訳ない。
すぐに俺は荷物をまとめ、バックの中に入れ、階段を上り、最後にチラッと彼女を見たが、やはり制服を上に着ている。濡れてもいいのだろうか。
彼女はもしかしたら杏奈だったかもしれないと思い顔を見るが、違う。それに杏奈と比べると身長が足りない。杏奈は多分、165ぐらいだろうか。
制服に目をやると、確かに濡れているが、それだけではない。見覚えのある制服。俺と同じ学校だ。
まじかよ、別のクラス? 見たことない顔だしな。
ジロジロ見るのも、変な風に思われたくないのですぐにやめ、俺はそのまま上へ上がり、おばちゃんの元で今日の分の会計を済ませた。
「あんた、4時間って言っといて3時間だったじゃない。ほれ、600円」
バックをおろし、財布を出して600円を払う。
「そんじゃ、おばちゃんまたね〜」
そう言って俺は公民館を出て、自転車に乗って家に帰った。
ーー次の日
柊木と杏奈に会うのが、なんか気まづい。第一声はなんだろうか。「おはよう」? 「お前さ……」? 気になりすぎてつい早く来ちゃったじゃんか。
俺は気を紛らわすために、数1の予習をした。
すると1人目が入ってきた。まだ高校生活2日目。だからかその人は目を合わさず、席に座った。
2人目がきた。いや、数学に集中。
3人目、4人目。数学。
「よっ」
26人目で、柊木は俺に挨拶をした。すると柊木は俺の教科書を見て、言った。
「いやぁー、ゲームでも使うから、やっぱり予習は必要だよな、お前にとって。勉強がゲームに生かされるっていいよな」
羨ましそうだ。俺は意識して「フッ」という顔をして柊木を見るが、彼はすぐ目を逸らし、隣の席に座った。
彼との会話に安堵すると共に、楽しかったので、良かった。
気づくと斜め前には杏奈がおり、俺らの方を向こうとするが、少し気まずそうにしながらも、本をずっと読んでいた。
俺は理由が気になると共に、話がしたいので彼女の元へより、肩を叩いた。
「よっ」
彼女は俺を見て、焦った? 戸惑った? よく分からない表情を見せた。
すると俺と目を合わせないように、そっと斜め下を見て言った。
「ご、ごめんなさい。私、いつもやり過ぎちゃうの」
たまに目を合わせようとこちらを見るが、すぐ目を逸らす。俺はそんな対応に嫌気が差し、ため息をついて言った。
「こちらも全力でやって、そっちもやり過ぎちゃうくらいやったんなら、お互い全力出したってことなんだから、良いんじゃない? それがなんで謝るに発展するん?」
俺は彼女の目を見て、そう言った。
彼女は何も言わず、ただ俺の目を見ていた。
「ほらー席つけ〜」
太い声が訪れた。俺だけでなく、周りも席へ戻った。
2日目だからまだ周りは新鮮で、恐らく同じ中学校だった人達で集まっていたのだろう。遠出してる人もいる。それに対し俺は、柊木と杏奈? まぁぼっちじゃないだけましだ。
「よぉおし、みんなぁ、部活決めてるかー? 部活は推薦入試で役立つ。それに趣味として、健康面としても最高だぁ。今日は部活動見学だ! そんで……」
熱血教師。筋肉モリモリのザ・体育の先生だが、国語の先生だ。なんか、なんか嫌だ。話長いし。
しかしどうするか、柊木はプロゲーマー目指してるから「Our legends」部に行くだろうし、俺はなー、健康面で見て陸上部かなー
そんな熱血教師が話し終わったあと、柊木は体を横に倒し、机を握ってバランスを取りながら俺に言った。
「もちろん、俺たちの部活は、決まってるよな」




