/4!/ It's you
な、ロボットがこちらを見た。見すぎただろうか。
この姿でいるのをバレたくない。
するとロボットはこちらに向かって歩きだし、咄嗟に俺は逃げてしまった。
早く、早くキャラクリルームに!
その部屋に着くと受付がいるが、全て「はい」と答えてキャラクリルームの中へ転送された。
あっぶねー。誰かは知らないけど、怖すぎて咄嗟に逃げちゃったじゃん。まぁでも、部屋にすぐ着けたからいいが。
心臓が高鳴る中、いつもの空気に落ち着いた。
空中に出てきたディスプレイにある「セット2」を選び、一瞬で顔、服、見た目を変えた。
そのついでに髪色も白と赤から黒と赤に変え、目の色を緑、メインは赤、サブは緑色のパーカーの上着、無難に白のTシャツ、機械的な黒のズボンを選択した。
顔以外全て変えたが、第一印象この主人公キャラだったら結構悪くないだろう。
俺は鏡を見て自分の姿を確認した。
さっきより第一印象はマシだ。
俺はキャラクリルームから〖離脱〗し、またさっきのスポーン地点に戻った。
時刻を確認すると、もう4時50分。服とかを選びすぎた。
すぐに走って行き、集合場所の噴水に着く。するとさっきのスタイリッシュなロボットが居た。
まさかなぁ?
上に浮くネームタグを確認すると、〖Hi you〗と書かれている。あいつにゲームの名前を聞いたら「苗字と名前の頭文字」と言っていた。「ひいらぎゆうと」いや、世界は広い。しかし、試しに言ってみよう。
俺はそのロボットの隣に行き、言った。
「柊木悠斗」
ロボットはこちらを見て、言った。
「和也だな。『太陽神の名前の代表。アマテラスじゃない方』と言ったらもう分かるだろ。普通そんな名前にするやつは居ない。いや、『ラー』っていう名前は他にいるかもな」
名前が「ラー」ということが、バレバレだったか。というか、杏奈は? まぁまだ4時55分だから許容範囲だが。
すると悠斗がこちらを見て言う。
「七海さんは遅れる。と連絡が来た。だから先に俺らで決着をつけてしまおう」
「かかってこいよ」
そう言い、すぐに受付して闘技場で戦いを始めた。ステージは自分の好きな「タイル」なんにもないし、それに俺のスキル「座標」とよく合っている。
アナウンスが鳴る。
〖用意。ready go!〗
〖go〗の合図と共に、俺は槍を片手に構えて彼へ向かって走り出す。
すると彼の肩からミサイルが下から現れ、4つの内1つのミサイルが俺に向かって放たれる。するとそのミサイルが分割され、8つのミサイルへと変わり、それぞれがぶつかること無く、俺に向かって飛んできた。
ここは避けるべきか、いや、誘導の可能性もある。
俺は横へ走ると、ミサイルも軌道を変えた。誘導ミサイルだ。
ならば、破壊するしかない。
俺のスキルは自身の半径1m以内のものに原点をつけることが出来る。そしてそこから作ったグラフは絶対になんでも貫通する。例外はある。
後ろを向き、ミサイルに向かって槍を伸ばし、言った。
「槍先を原点とし、横をx、縦をyとするとき、ビームの座標はx=2」
ミサイルに直撃する瞬間、ミサイルは起動を変えた。
さらに、x=2で、槍と自分の距離が近かったからか、自分の腕にかすってしまった。
「くそ、」
すぐにビームを止め、またミサイルから逃げる。
やはり1度使っただけでMpを3分の1ぐらい消費する。
無駄には使えない。
俺はミサイルに原点を置くために、近くに来るのを待つ。しかし簡単にはいかない。
するとロボットの手の甲から、火花が飛び散る。
「バン!」
という音が耳を貫いた。間違いない。銃だ。




