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Overwrite -オーバーライト-  作者: もちぷよ
The fast high school

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23/100

/2(1+9)+3 / This is my legends

「この市ではもう、一種のスポーツとして部活にある。たかがゲームが。それに俺はそのゲームが異常なくらい才能があるからな。てことは俺はプロゲーマーの卵って訳だ。どうだ、すごいだろ」


周りも笑いを堪えている。聞こえてないところが話しているからいいが、もし話してないところがあったら、この声が全体に広まっていたところだった。


流石に、ここまできたら心配が勝つ。

しかし、「才能がある」という言葉は何ともムカつく。流石に才能があると言ってながら長年続けているだけなのだろう。今までの経験上、そういう奴はいつか現実を見る。俺が現実を見せなければ。


「じゃあ、放課後に戦おう。Our legends で。」


彼はニヤッと笑い、俺を下に見るような言い方で答えた。


「もちろん。いいよ。でも、負けても文句なしだぞ?」


「当たり前だ」


相手も乗り気で良かった。


「ねぇ、それ、私も参加していい?」


そこには、あの人。そうだ、杏奈が。杏奈が俺に話しかけてきた。


「も、もちろん!」


断る理由などない。



〜放課後。


「サーバー3の噴水前。5時に集合な〜」


2人は同じ中学なので帰り道も一緒。つまり、ゲームをする場所も多分一緒だ。腹が立つ。てかなんで腹たってんだ? まぁいいだろ。別に。


彼らの自転車に乗る後ろ姿が、どこか寂しかった。




俺は公民館に入り、いつもの受付の人に会った。


「あー、4時間で。延長したらそのまま料金増やしちゃってください」


おばちゃんはいつもの様に答えた。


「ここに来るやつぁ居ないよ。あんたぐらいだよここに来るの。でもまぁ、ほんと、ありがとね〜もう高校生でしょ? 高校生を見るのはぁ目の保養になるわ〜」


あの人にはいつもお世話になっていて、勉強とかもよくここでやっていた。しかしOur legendsが公民館にも配置されてから、春休み。俺は「ゲームをやりに」という理由で(かよ)い始めた。


「Our legends」は、いつからかは知らないが、結構前からあるゲームらしい。それで最近注目を浴びて人気になり、希少だったのが逆に一般化されすぎてしまい、こんな公民館でもやれるようになってしまったのだ。


まぁでも、公民館のは流石に中古だけどな。


俺はすぐに右へ曲がり、扉を開け、地下の通路を下ると、変わらずの用具部屋があった。もう1階下るといつものようにプールの匂いがする。もう1階下るとやっと着き、2台だけのゲームをするカプセルが現れた。


2台だけしかないからこそ、公民館におけるのだろう。それでも俺以外にやってる人を見たことないが。


周りにはコードなどが沢山あり、毎回毎回踏みそうで怖い。流石にまだ着いていないだろうから、体慣らしの為に既に始めることにした。


俺はバッグの中から「キューブ」を出す。さらに服を脱ぎ、そこら辺に置いとく。裸のままキューブを取りに行き、胸元に付けてボタンを押す。

これは人が来ないから出来ることだ。


「カチカチ」


と言って体を沿うようにして服が現れた。なんかザワザワし、やはり慣れない。

白と水色のスーツ。このスーツは公民館の特注だ。毎回来てくれるからというので、おばちゃんが高校入学祝いに買ってくれた。

すぐにマスクをつけてカプセルの中に入る。


自動的にカプセルが閉まり、徐々に水で満たされる。


俺は目を閉じ、数える。


10, 9, 7, 6, 5, 4, 3, 2, 1, 0


目を開くとそこは、塩の匂い、波の音、太陽光が目立っ、海だった。


まずい、ここでログアウトしたままだったか。


俺はすぐにアイテムボックスから武器を取りだし、構えた。


「ギギャッ」


魚が海から飛び出してきた。その魚は、ピラニアだ。


俺はすぐにナイフを突き刺し、片手で手をかざしてビームを放つ。魚は一瞬で消し飛んだ。


「ふぅ、くるな」


今度は7。いや、8匹の魚が、囲むように現れる。


使いたかった。予習のアウトプットの丁度いい機会だ!


奴らは高く円状に飛んだ。ならば、答えは簡単。


「俺の頭の頂点を原点と置く。横をx、縦をyとすると、ビームの座標はx²+y²=1」


そう言うと、ビームは頭の先を原点として、綺麗な円が現れた。腕を組み、魚が殺されるのを待つと、何匹か焼け死んだが、普通に当たらないやつも居て、体に2体、体当たりされ、噛まれた。


「ぐはっ、こいつら、」


すぐにナイフで何度も突き刺し、2匹を殺した。


ああ、死ぬぅ。海のステージだからって水着で来なきゃ良かった。それに色つきのサングラスも付けてるから色が変だ。


ディスプレイが目の前に現れた。


MPは残り20。1発打てるかどうか。さらに体力もさっきのでだいぶ減った。あいつら雑魚のくせに猛毒持ってるから面倒だな。これから気をつけよう。


すると海からピラニアの超デカイバージョンが現れた。恐ろしいと言うよりも腹が立つの方が勝った。


やばいやばい


やるか。でも、いけるか? ナイフで? 諦めも肝心(かんじん)だ。いや、やるだけやってみよう。痛みは感じるが、命は無限にある。


俺はすぐにナイフを持ってピラニアに向かった。


えーっと、なんだっけ、確かアイアンマンが敵の口の中に入ってたはず……よし。やるか。


敵が口を開けた瞬間に飛び込み、口の中へ入った。


「モード、槍」


ナイフはすぐに白い(やり)に変わり、敵の上下を切り裂いた。

すると喉に入る前でつっかえて終わり、同時に周りは全て横に倒れた。


やっぱり映画の知識を履修しておくべきだ。


〖クリアです。メニューを開き、報酬を確認してください〗


システムの言う通り報酬を確認し、要らないものは捨てて金に変えた。

長居していると生臭さが充満しそうなので、すぐに「離脱」と言い、離脱した。


生臭い匂い、ピラニアの口の洞窟。全て跡形もなく消え、代わりにビルや公園、道路、住宅街、駅がある、まさに近未来の都会が現れた。


ここの空気はいつでも最高。都会の匂いというかなんと言うか、まぁ、最高だ。


俺はスポーン地点から離れ、まだ5時まで時間があるのでスキンを変えに行った。

ここは何時間でもいられる。自由度が高いからだ。


ちょうど噴水の前を通るので、一応誰がいるか確認してみると、限定の顔、限定の腕、限定の胴体、限定の……などと、限定を揃え、綺麗に収まったロボットのスキンがいた。


まさか、なぁ?

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