表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Overwrite -オーバーライト-  作者: もちぷよ
The fast high school

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

22/100

/11×2/ Will you be the professional ?


「第二山辺中学校出身の、七海杏奈です。趣味は映画鑑賞です。よろしくお願いします」


彼女は、他の人とは違う、冷静さが感じられた。その人は俺の斜め前の席。斜め後ろからの姿だが、分かる。美人だ。

久しぶりに、自分の鼓動が高鳴った。これが、一目惚れというやつだろうか。いや、趣味が一緒だ。これはもしかしたら運命かもしれない。


そんなことを考えていると、自分に回ってきた。

周りの人が自分のことを見ているかバレない程度に周りを見るが、あの人も、周りの人も俺のことを見ず、ただ先生だけが俺のことを見ていた。


「陽光中学校出身の、長谷川和也(かずや)です。しゅ、趣味は、映画鑑賞です! よろしくお願いします!」


失敗した。これから高校生活が始まるというのに、出だしがこんなにも悪いとは。先が思いやられる。

周りに顔が見られないように、俺は顔を伏せた。


俺が緊張して失敗したからか、その後の人達の声は小さく、より緊張してしまっていることがよく分かる。

知っている人はいないか、よく耳をすませ、記憶を辿るが、今のところ全員聞いたことがない。


すると隣の人の自己紹介が始まった。彼の自己紹介は、何故か印象に残っている。


「皆さんこんにちは。第二山辺中学校出身の柊木 悠斗(ひいらぎ ゆうと)です。将来はプロゲーマーになりたいです。よろしくお願いします」


お前、普通科に来たのにプロゲーマー? まぁ、将来が決まっていることはいい事だが、言うこと他にあったんじゃないか? こんな事考えてるの俺だけ?


これは笑った方がいいのだろうか、みんなは……笑うどころか静まってるぞ。これは、滑ったで良さそだな。


こいつは緊張する様子もなく、ボケなのか本当なのか分からないことを言っても動じないという、凄いやつだ。多分。凄いやつ?

沈黙の中、彼の椅子を引いて座る音だけが響いた。


その後の空気は、まぁ地獄で、その後の人、俺の後だった人たち以上に声が小さい。まぁ、俺より上の失敗したやつができたから良かった。


あの人が見ているか確認するが、見ていた。俺の時は見ず、彼の時は見ていた。

紛れもない事実。俺はそのことに悔しさを覚えた。



「さーって、じゃあ隣の人と仲良くなれー手段は問わん。好きにやれー」


問題が起こりそうな言い方をするなよ。先生だろ。


俺は横を見た。するとそこにはさっき逆に目立っていた奴がいた。


「名前なんだっけ」


印象強いのに名前を忘れてしまう。行動の方が優先度が高いのだろう。


柊木 悠斗(ひいらぎ ゆうと)です。そちらは?」


返された。相手も俺のことを覚えていないということだ。まぁ、仲が良くなるためだ。少しおちょくろう。


「なんだと思う?」


「分からないから聞いたのですが」


腹立つー。なんなんだこいつ。印象強いし印象悪いな。

いや、怒るな。ここは、冷静に。


「ああ、俺は長谷川和也って言うよ。そういえば、プロゲーマーになりたいって言ってたけど、なんのプロゲーマー?」


「ぶふっ」と両隣が反応した。お前らは反応するな。我慢しろよ。俺だって我慢してんだ。


「Our legends っていうゲーム」


ああ、俺もよくやってる。今流行(はや)ってるらしいしな。でも、なんか最近問題あったよな。そんなことはどうでも良い。

俺はそれで話題が尽きたので、無難なやつを聞いた。


「そういえば、なんでここの高校に入ろうと思ったの?」


悠斗は、彼が掛けている眼鏡のように目を丸くし、驚いた様子だ。何故そこまで。


「いや、だって、ここにはOur legends 部があるじゃん」


え? こいつ、プロゲーマーってまじだったのか……

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ