*20 I don't want to die
皆さんのおかげで、200pvを達成しました。記念して、明日は11時、19時に、2話更新します。是非、楽しみにしていてください。ありがとうございます!
「パン!」神威が手を叩く。
すると佐々木が消えた。
だからとりあえず、私は血が出ている場所全てからペネレイトを出す。しかし手応えがない。
ペネレイトを元に戻すと「パン!」と鳴り、佐々木が空中で現れ、私に蹴りを食らわす。
食らったところから血が出たので、そこからペネレイトを出すが、難なく避けられる。
「なんで今のが!?」
「パン!」と再び鳴る。今回は佐々木は変わらず、時音も大きな武器を持って突っ立っている。
神威が、居ない!
彼は後ろにおり、既に私の両腕を切り落としていた。
私はそこからペネレイトを出し、切断部分同士繋げるが、佐々木から腹を殴られ、神威から胸を貫かれた。
「んああああああ」
痛いのに再生して、また再生する。この地獄から、早く逃げ出したい。でも、負けたようで、嫌だ。
切断部分が中途半端に繋がっているが、それを利用し、私はムチのように扱った。
「パン!」と鳴って避けられ、再び鳴り、佐々木が目の前に現れて私の顔を殴り、倒れた。
私はすぐ再生して立ち上がるが、いつの間にか佐々木の手には剣があり、その剣で首をまた切られた。
〖負傷しすぎです。再生が間に合いません。ペネレイトを増やすために、あなたの細胞を削りますか?〗
「システム!!」
システムが、現れた。
周りに迷惑をかけず、自分にしか不利益がないなら、
もちろん、「はい」だ。
〖確認。一時的に痛覚をなくして、細胞をペネレイトに変換します。ー頭部から開始ー〗
これで、痛くない。存分に戦える。
すぐ切断部分同士をペネレイトで結びつけるが、神威が少し奥に現れた。神威は先程時音が持っていた、大砲のようなものを構えている。
まさか……
彼は私の頭に向かって大砲を構える。同時に、佐々木は私の心臓に剣を突き刺した。
「しねぇえええ! くそがぁ!」
神威は暴言を吐きながら大砲を放とうとしたが、私は腕をのばし、神威の顔を掴み、床へ叩きつけてそれを防いだ。
すぐ首をくっつけるが、今度は佐々木から距離をとるためにか、強く押すように蹴られる。
佐々木の様子がおかしい。ごつい体から「シュー」と音を立てながら煙が放出し、風船から空気が無くなるかのようにどんどん小さくなっていく。
「佐々木さん! 使うんですか!?」
床へ叩きつけられている神威が、佐々木に向かってそんなことを言い放った。そんなに使ってはいけないものなのだろうか。
神威に気を取られていると、横から細い手が伸び、私を掴み、そのまま床へ叩きつけられた。私はすぐに腕でそいつを巻き付け、壁に打ち付けた。
すぐに立ち上がり、巻き付けた場所を見ると、誰も居ない。その代わり、私の右腕全てが切られ、バラバラになっている。
音を立てず、目の前に現れたのは、神威ではなく、佐々木でもない、白髪、赤い目をした高校生くらいの、男性だった。
彼は私の腹を殴り、勢いよく反対側の壁まで飛ばした。
殴り方で分かった。彼は、佐々木だ。姿が変わると強くなるというお決まりがあるが、相手がこれをされるときつい。
彼はまた、どこからか剣を出し、私が彼へ向かって放ったペネレイトを剣で切るようにしてこちらへ進み、
私の元へ辿り着き、首を切った。
「くそ」
すぐにペネレイトでくっつけるが、彼は私の頭を掴み、勢いよく上へ投げた。頭が天井にめり込み、視点は全体を見るようにして固定された。
全体を見下ろすと、佐々木がまた剣を構え、神威が私の顔へ向けて大砲をまた構えている。時音は扉の前に立ち、門番をずっとしているが、私の顔をみて、手を振った。
こんな死に方は、嫌だ。
神威は大砲を放ち、それと同時に佐々木が私の身体を真っ二つにした。
私の視野は真っ白になった。
……………………………………
〖ー頭部をペネレイト化ー完了。回収します〗
勝った
彼女の体からは、佐々木を囲むようにペネレイトがあり、そこから全方向、鋭くなったペネレイトが彼に突き刺さっていた。
神威は「パン」と叩くが、佐々木は転送されない。
何度も、何度も叩くが、佐々木はしだいに、黒くなっていった。
「まさか、嘘だろ、佐々木さん!」
神威は佐々木の元へ行こうとするが、
「来るな!」
と佐々木は言った。
神威は、瞬きをせず、ただ頭のない中学生の体と、黒くなっていく人を見ていた。
頭、手、胴体、足。全ての感覚が、戻り、さらに血の匂いと味がする。男の声がうるさいのが分かったが、五感が全て戻った証拠だった。
私は、生きてる。




