絶対王政
私は白井音色
2年間、超絶ブラック企業に勤めてきた。しかし、心身共に不調をきたしたため、ホワイト企業で有名な「真っ白カンパニー」に転職した。
転職してから数日後、私は気づいた。ホワイト企業では燃えられないということを……。だから、私がこの会社を立派なブラック企業にしてみせる!!
「そう言えば、社長って誰かを叱責することって、あるんですか?」
私は、私の指導担当の渡辺さんに尋ねた。
「ん~、そうねぇ~、私が入社してからは、そういうことは、見たことも聞いたこともないわね」
(さ、さすが、ホワイト企業…… 以前の職場とは全く違うわ……)
私は、以前勤めていた会社のことを思い出していた。
以前の会社は、社長の言うことは「絶対」だった。社長の意見には逆らえず、誰も自分の考えを言えずにいた。社長に気にいられることが、出世の近道だった。
歴史上の「絶対王政」は革命によって打ち崩されたが、私達には考える余力もなかったため、奴隷のように働くだけだった。
「あ、でも、あるかも……」
(え? あの温和そうな社長にも「絶対主義」の考え方が……)
私は社長室を覗きに行った。
「こらぁ~!」
社長の声が聞こえた。
「駄目じゃないか……、机を齧っちゃ……」
(え?)
「おや、白井さん。こっちに来て、一緒に遊んでやったください。社員の癒しになれば……と思い飼ったのですが、しつけが上手くいかなくて……」
(なんだ……、犬か……)
私は、その犬と一緒に遊んだ。
モフモフ~ 幸せ~
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございます。
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