一瞬を永遠に少しでも近づけることができるなら
生きていくのは瞬間
お前を愛すのも瞬間
瞬間を少しでも
永遠に近づけるのが人の仕事ならば
俺は机上に夢を載せて
食らいついた日々
クッションなど存在しない時間
あの人が明日歩く道は
今日は歩かない
戦場に
旗
何故に
心地よく生きられない兵隊は死を選び
儚く散ったのか
傘に
人生を置かないのも置くのも自由だろうが
心に土砂降り
右も左もない人生
永遠なんて
きっとないから
一瞬を少しでも永遠に近づけられる人よ
今
のどが渇き
水を飲む
傘に穴
少し駅前を走ってみた
いろんな人がいる
皆
生きている
皆
求めてる
人生に紅も白もない
コーヒーを飲み干せる幸福
あの人は今頃
元気かな
どこまでも続くものなんてない
心の土砂降りを待ちぼうけ
本当は泣きたい
傷つけてばかりの俺とあの人の時間
戦場に生きる者たちは
皆
強くはない
永遠なんて
きっと
ないから
英雄の誕生日
死を選んだあいつ
壊れたシグナル
俺は心情に傘を求める
世界にお前という女がふたり
俺を見て笑っている
心の穴に愛を込めて
泣くだけ
泣いて
この傘に世界模様の愛と生を込めて
俺は
また
一歩
文へと歩いて
この世界の狂った愛を知る