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時をかける小鳥

 もしあのときこうしていれば・・・。誰しも1度は経験のある話だろう。仮に時を巻き戻せたとしても、おそらく1度決まってしまった結末は変わらない。歴史にif(もし)はないのだから。結果を変えたいのであれば、なかったことにしてしまうより他はない。


 朝一番、開店準備の時間に郵便が届いた。毎月刊行されている、飲食店向けの広報誌だ。ここ『飯屋 山猫』には関係のない内容のものばかりだけど、空いた時間に読むといい暇つぶしになる。

 「今月は・・・提供禁止リストの更新かぁ。」

絶滅のおそれがあったり、最新の研究で毒が見つかったり、諸々の事情で捕獲や採集が禁止または制限されている生き物はたくさんいる。食用に限らず、乱獲が原因で絶滅してしまった種も少なくない。

 表向きはただのレストランである以上、このリストには従わざるを得ない。・・・まぁ、あの手この手で提供しているんだけど。昔からウサギを鳥扱いして食べたり、白いごはんの下に具材を隠して贅沢してませんアピールしたり、食が絡んだときの人間の悪知恵には舌を巻くしかない。

 「どれどれ・・・。愛護団体からの提言でハトの狩猟・捕獲が禁止かぁ。」

 「何でまたハトなんて微妙なとこ攻めてくるんだ。」

人間の近くで暮らすハトたちにとって天敵はカラスくらいのものだし、勝手に餌をあげる人間があちこちにいるせいで、駆除している人もいるけれどハトの数は増加の一途を辿っている。

 ただ駆除するだけだと可哀相だからと市場に並べたら『平和の象徴を殺すだけじゃ飽き足らず、嬉々として食べる野蛮な連中だ』なんて言われて、裁判にまで発展して今回の決定に至った、と記事に書いてある。

 「真っ白なハトならまだしも、街にいるハトって大体黒っぽくて平和のイメージないですよね。」

 「駆除の対象って時点で平和を乱してんだよなぁ。」

今現在、市場に出回っている分がなくなったらハト肉の売買が完全に禁止になるみたい。生きているハトであっても、食肉目的の取引は全面禁止だそうだ。

 駆除とは無関係、むしろ狩猟が認められていたキジバトも一緒くたになって禁止されるみたい。何で今になって騒ぎ始めたんだろう。

 「過激な団体の考えは分かりたくもねぇな。やつらは習慣も伝統もぶち壊して構わんとばかりに主張を押し通そうとするから厄介なんだよ。」

 「あちこちに出没してるらしいですよ、菜食の素晴らしさと肉食の愚かさを訴える人たち。」

個人の主義主張は構わないんだけど、どうして他人にも押しつけようとしちゃうんだろうなぁ。そういえば吸血種(ブラッドサッカー)たちにもいたなぁ、人間の生き血主義者が。種族が違っても、大体同じような感じになっちゃうんだなぁ。

 何だか話が壮大にずれてきた。大事なのは、今後どうやってハト禁止をかいくぐってハト肉を提供するかだ。今までただの1度もハトの注文を受けたことはないけれど、こうやって大々的に禁止って言われたら食べたくなっちゃう人が出てくるに決まってる。ダメと言われたらやりたくなるのが人間だ。

 お店を臨時休業にして、ハト肉ごまかし会議を始めることにした。

 「調理しちまえば見た目はどうにでもなるんだが、いかんせんサイズがなぁ。」

 「大きさばかりはどうにもなりませんよね。」

誰がどう見たって、ニワトリよりもハトのほうが圧倒的に小さい。小さくて食肉に適している鳥と言えばホロホロ鳥やウズラも該当するけれど、ホロホロ鳥よりは小さいし、ウズラと比べたら流石にハトの方が大きい。

 「いっそのこと鳥肉は全部同じくらいのサイズにカットしたらどうですか?」

 「胸肉とかなら悪かねぇ案だが、丸ごとオーブンで焼けって言われたらごまかしがきかねぇぞ。」

 どうしたって大きさの問題が解決できそうにない。小さいニワトリだって言い張ったところで、今度は若すぎる個体を使うなって言われるのが目に見えている。

 「ところで実際のハト型の魔物ってどれくらいの大きさなんです?」

 「その辺のハトと大差ねぇはずだ。お前が来るずっと前から注文がないせいで、はっきりとは覚えちゃいねぇがな。」

ケンさんでも忘れるくらい注文がないなら、考える意味あるのかなぁ。しばらくは在庫のハト肉ですって言えばやり過ごせそうだし。

 「ここに来りゃハトが食えるって、どっかで噂を聞きつけた連中が来ねぇとも言い切れん。厄介事持ち込まれても面倒だから対策はしておいて損はしねぇよ。」

 「変な人は急にやってきますしね。」

というわけで会議続行。議題は引き続き『他の鳥との大きさの差異をどうごまかすか』だけど、いくら頭をひねってもいい案が浮かんでこないまま夕方になってしまった。

 「実物がねぇってのもイメージが湧かねぇ原因かもな。」

 「確かに、目の前にあったら少しは違うかもしれないですね。」

 「よし、決まりだ。ハト狩りに行くぞ!」

 「はーい。」

ただ、ケンさんも数年前に1度狩ったきりだって話で、狩りの方法を覚えてはいないみたい。どうなることか少し不安だけど、魔物といっても結局はハトだし、気楽に行こう。


 ハトを求めてやってきたのは森林地帯。木々が鬱蒼と生い茂っているタイプじゃなくて、森林浴にぴったりな感じの、明るい自然のハイキングコースといったところだ。ときどき癒やしを求めてやってくるのも悪くない。

 目的もなしに散策するには丁度よくても、狩りとなると話は変わってくる。こういうところの生き物は地味な色合いの保護色できれいに溶け込んでしまって、見つけるのに苦労するのがお約束だ。おまけに足元の落ち葉や枯れ枝のせいで音が鳴りやすい。警戒心が強い生き物を探すには厳しい環境と言える。

 「来たら思い出すかと思ったが、獲った記憶しか残ってねぇな。探し方も捕まえ方もさっぱりだ。」

 「そういうときもありますよ。地道に行きましょう。」

探すならやっぱり高いところの木の枝とかかな。捕まえる道具を持ってきていないけれど、私の血で弓矢でも作れば解決する話だ。あんまり弓の扱いは得意じゃないけど、止まってるハトなら何とかなる・・・かなぁ?

 雉も鳴かずば撃たれまいと言うけれど、あの特徴的な声で鳴いてくれたら探すのも楽なのに。たまーに途中で止まったりして面白いんだよね。『ホーホー、ホッホー、ホー・・・』っていう独特のリズムが癖になる。

 「探して見つかるもんでもねぇし、おびき寄せるか。」

ケンさんが取り出したのは切り分けたバゲットだ。向こうの世界では真ん中の柔らかい部分を食べようとしてハトの首にかかってしまうから禁止されているけれど、ここではそんなルールも関係ない。

 ただ、外側の皮が鮮やかで毒々しい青色をしているのが気になって仕方ない。まさに人工着色料、健康被害が心配になる。

 「カビ生えたパンでも平気で食うんだ、何の問題もねぇ。それに、こういう山ん中は青が目立つんだよ。うまく首に引っかかってくれりゃ、見失っても探しやすい。」

目印代わりに使おうってことかぁ。早速、開けたところにパンを撒いて様子を見てみよう。

 気配を消して隠れていること数十分、ようやく鳥たちが集まってきた。スズメくらいの大きさの可愛らしい鳥たちが一生懸命パンをつついている。微笑ましい光景だけど、来てほしいのは君たちじゃない。

 ところが小鳥たちはついばみ始めてすぐに飛び立ってしまった。私たちの気配に気づかれたのかと思ったけど、そうじゃなかった。彼らの何倍もある大きさの鳥がやってきたせいだ。立派な鳩胸の、正しくハトですという見た目だ。・・・ちょっと待って、ハトにしては大きすぎる。

 「あれですか?」

 「あれだな。」

 「大きすぎません?」

 「でかいな。」

 「あの作戦会議は何だったんでしょうね。」

 「何だったんだろうな。」

めったにお目にかかる機会がない以上、仕方ないところもある。だけどあの大きさ、市場に並んでいる一般的な若鶏と遜色ない。大きさをごまかそうと頭を悩ませた時間は全くのムダだった。

 「せっかく来たんだ、獲って帰るか。」

そう言ったケンさんの手には棒きれが握られている。冒険に出発したての勇者御一行には馴染み深い、本来武器とも呼べない代物だ。殴って気絶させるつもりなんだろうけど、射程圏内に入る前に逃げられそう。

 「普通のハトにゃ、意外と有効なんだぜ?」

ケンさんはそう言ってこっそりと近づいていった。・・・大丈夫かなぁ?

 気配を殺して、物音を立てずに背後から近づいて、パンに夢中になっているハトめがけて思い切りよく振り下ろす。殺気に気づいたみたいだけど時すでに遅し、飛び立とうと翼を広げたハトにケンさんの渾身の一撃が決まる。そのはずだった。

 ケンさんの攻撃は空を切った。この表現も正確じゃないけれど、私自身、何が起こったのか分かっていない。確かにそこにいたはずのハトの姿が忽然と消えてしまった。

 「あー、今ので思い出した。リョコウバトだ。」

リョコウバト。その肉のおいしさと捕まえやすさ、繁殖力の弱さが災いして、人間の手によって狩りつくされ、絶滅してしまったハトだ。こっちの世界では健在だったんだ。

 そっかぁ、リョコウバトだったらいきなりいなくなっても仕方ないなぁ。

 「いやいや、消えた説明になってないですよ!?」

いなくなったのが当然と言わんばかりの言い草に納得しかけてしまった。

 「あいつらは時間と空間を旅行するんだよ。」

 「ワープってことですか? でも・・・。」

ワープに必要なのはポータルと魔力だ。予め設置しておいたポータルに魔力を注ぎ込んで、移動先のポータルの座標情報を照会して飛んでいく。出発点と到着点、最低でも2つのポータルが必要になる。宮廷お抱えの魔術師(メイジ)ならポータルなしでもできるって話だけど、移動先で動けなくなるほどの魔力消費が必要になってくるって、どこかで聞いたような気がする。

 だけど、あのハトには魔力がなかった。よしんばあったとしても魔物の魔力なんてたかが知れている。鍛え抜かれた魔術師の魔力量には遠く及ばない。

 「ワープじゃねぇんだ。あいつらは危険を察知すると『いなかったことにする』んだ。」

 「なるほど、分かりません。」

ケンさんが言うには危険が迫ったとき、自分の時間だけを『危なくなる前』に巻き戻し、『原因となった行動を取らない』ことで回避をする。他の生き物には何も影響がないせいで、私たちの目には消えてしまったように映る仕組みになっている。逆に目の前に急に現れたときは、何かから逃げてきたということになる。

 さっき私たちの前にいたハトは、『ここにパンを食べに来なかった』という形で難を逃れたということになる。過去にタイムスリップして現在(いま)や未来を変えようとしても、結果は収束して変わらないっていう話はどこへやら。1度選んだら取り返しがつかない、人生からやり直すしかないって言ってた気さくな兵士もびっくりだ。

 「それじゃ、いつまで経っても捕まえられないじゃないですか。」

 「そう思うよなぁ。どうにかなるんだ、それが。」

ケンさんが教えてくれた方法は3つ。

 1つ、この能力で移動したハトはしばらくの間、ただの大きなハトに成り下がる。そこを捕まえる。問題は探している間に再使用できるくらい時間が経つこともよくある点。

 1つ、ハトに強力な魔術や催眠をかけて、能力を使えなくする。私もケンさんも魔道の才能はからっきしなので、この案はなし。どうせ私は魅了の魔眼も使えない落ちこぼれ吸血種ですよ。

 最後の1つは至ってシンプル。気づかれる前に一撃で気絶または絶命させる。単純だけど、それができたら誰も苦労しない。

 最初の案以外は思いついただけで実現の見込みなしということで、試してはいないと言う。私もそう思う。

 「そういうことならお任せください! いい子がいますよ。」

 「ヨバレマシタ。ヤタガラスノ クロデス。コンゴトモ ヨロシク。」

空の使い魔(おともだち)、ヤタガラスのクロ。カラスは不気味だって言う人が多いけれど、意外とつぶらな瞳がキュートで頭もいい。会話ができて誰とでも意思疎通が容易な点も評価が高い。

 「2本足なのと手乗りサイズなことについての言い訳はあるか?」

 「突然変異です。」「トツゼンヘンイデス。」

 「フェンリルのときにも同じこと聞いたぞ・・・。」

本来のヤタガラスはカラスに似つかわしくない巨体と3本の足が有名だ。クロは手のひらにすっぽり収まるほど小柄で、足も2本だけ。でも可愛いから気にしない。

 「お前の使い魔、変なのしかいねぇが、まさか半端者しか契約してくれなかっただけじゃねぇのか?」

 「・・・さぁ?」

 「図星か。」

半端者と言っても、戦闘能力がちょっと・・・いや、大幅に劣るだけで、他の能力は変わらない。戦闘狂な他の吸血種にとっては役立たずかもしれないけれど、争いが嫌いな私としては、戦い以外で活躍してくれるならそれで十分だ。

 「じゃあ、早速お願い。ハトのところまで連れて行って。」

 「オヤスイ ゴヨウデス。」

クロの特技は道案内。安全なルートを瞬時に導き出して目的地まで連れて行ってくれる。クロのおかげで賞金稼ぎたちから逃げ切れたこともあった。

 案内を頼んでから10分ほどで、目当てのハトの魔物と再会できた。しきりに周辺を見回している様子から、さっきよりも警戒が強くなっていることが分かる。まだ時間旅行できるまで間があるのかも。

 「木のてっぺんですね。」

 「ハトも高いとこ好きだったか?」

見晴らしがいいから襲撃に備えるにはもってこいなんだろうなぁ。だけど代わりに、攻撃から身を隠せる障害物もない。あれなら逃げられる前に仕留められる。

 毎度ケンさんの包丁を借りるのも悪い気がして、近頃は自傷用果物ナイフを持ち歩いている。これでいつでも武器を作れる。今日は弓矢を作ろう。空の獲物には弓、おもしろいように落ちるからついつい「ぐはっはっは」って変な笑いが出てくるって話だけど、本当かなぁ。

 「何度見ても痛々しいな。」

 「実際痛いんですよ。」

痛いし服は血で汚れるし、いいことない能力なんだけど、吸血種の馬鹿力に耐えられる武器がない以上しょうがない。おかげで血を落とす洗濯の技は身についた。

 準備も整ったことだし、逃げられる前に射落とすことにしよう。

 「アト 5ド ウエニ ムケテクダサイ。」

 「矢の軌道も分かるのか。思ってたよりもすげぇカラスだな。」

クロはどんなものでも行き先を突き止めてくれる。1発目から正確に飛ばせるんだから弾着観測射撃なんか目じゃない。その代わり、クロ自身はスズメと喧嘩しても負けちゃうくらい弱い。

 クロの指示した通りの角度で弓を引き絞る。ハトがこちらに気づいた様子もない。これなら行ける。放たれた矢がハトの頭に当たって・・・首が落ちた。

 「ちょっと脆すぎません?」

 「逃げるのに苦労しなかった分、耐久力が鍛えられなかったんだろうな。」

首を刎ねる手間が省けたってケンさんは喜んでいるけれど、うっかり胴体を貫いちゃったらお肉としての価値がなくなっちゃうかもしれない。狙う側としては、もう少し頑丈な方が助かる。

 せっかくだから処理をしていくことにした。というより、ケンさんは最初から処理してから帰るつもりでいたみたい。お湯を沸かしている間に逆さに吊るして血抜きをして、十分抜けたところで湯引きする。羽を毟り取ったら産毛を焼いて処理し、内臓を取り除いて水洗い。

 「心臓もらってもいいですか?」

 「捨てるもんだし構わんが、んなもんどうすんだ?」

 「クロへのご褒美です。」

使い魔たちは私からエネルギーを持っていくから本当は食事は必要ない。だからといって食べる喜びを知らないわけじゃない。表に出てきたときは何か食べさせてあげたくなる。

 「ゴチソウサマデス。マタ ヨンデクダサイ。」

これでやることは終わったかな。持ち帰って作戦会議の続きを・・・。そうだった。大きさ問題なんてなかったんだった。まぁ、それが分かっただけでも収穫ありということで。


 狩りも成功して無事に帰ってきたのはいいんだけど、今更お店を開ける空気ではない。西の空がオレンジ色できれいだなぁ。こんな時間になるまで話し合ったあの会議は何だったんだろう。

 持ち帰ったハト肉を見ると虚しさがこみ上げてくる。私はお肉は好きじゃないし、ケンさんは自分用に調理することはお休みの日以外ではほとんどしない。この目の前のハトは誰に食べられるでもなく、在庫として冷蔵庫に入れられる運命だ。

 「ムダにならないといいですね。」

 「いずれ誰かの口に入るだろうさ。何なら腐る前に俺が食う。」

しばらくは禁止前の特需が発生しそうなものだし、それほど遠くない将来にはローストだったり煮込みだったりで誰かの血肉になっているかな。何にせよそれほど心配は要らなさそうだ。

 「こんな微妙な時間に失礼します。号外のお届けです。」

 「お疲れさん。号外たぁ珍しいな。」

号外って、わざわざ届けるものじゃないような・・・。もしかして、すごく重要な決まりでもできたのかな?

 「はぁ!? 何だこりゃ!!」

目を通すなりケンさんの驚きの声が響き渡った。あんな声を上げるなんてただごとじゃない。一体、どんな衝撃の内容が・・・?

 「えーっと・・・。ハト肉禁止を撤回!?」

今朝の広報で禁止の通達があったばかりだというのに、朝令暮改ここに極まれり。どういう経緯で撤回することになったのか、とりあえず読んでみよう。

 『禁止の宣言をしたのはいいけれど、ハトを今まで食べたことがないことに気がついた裁判長。完全に食べられなくなってしまう前にと家族で食事に出かけて注文してみたところ、孫がハト肉の魅力にとりつかれてしまった。孫に嫌われたくない一心で、過日の判決を覆す決断に至った。』だそうだ。

 何か深刻な理由でもあるのかと思ったら、個人的な理由だった。それを素直に公表するところは好感が持てるけれど、これじゃ裁判所の威信も何もあったものじゃない。

 ハトに始まり風見鶏に終わる。おまけにどっちも過去をなかったことにする能力持ち。振り回される私たちはたまったものじゃない。

 夕陽とともに沈みゆく裁判所の権威に思いを馳せるのでした。

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