苦労、大特価販売中!
若い時の苦労は買ってでもせよ、などと市井の人は異口同音に喧伝する。しかし、その言葉を口にするのは決まってそれなりの年齢の者、ある程度以上の地位の者だ。自ら買いに行く若者もいないわけではないが少数派であることは疑いようがない。
実際に苦労したおかげで成功した体験があり、それを若者に伝えたい、そういう思いから出る言葉だろうか。残念ながら、現実では自分の苦労を押し付ける言い訳に使われる場面が多数だろう。
誰だって苦労したくない。できることなら濡れ手で粟、といきたいところだ。
「雨、止まないですねぇ。」
「いいじゃねぇか、客が来ねぇと楽できてよぉ。」
「お金にならないのはよくないです。」
お店の売上は天候にも左右される。暑い日に鍋焼きうどんなんか売れないし、真冬のかき氷の注文は夏と比べたら圧倒的に少ない。そして、雨の日はそもそも外出しない。通り雨程度なら雨宿りに足を運ぶ旅人が寄ってくるけど、1日中降り続いていると街に着くことが最優先で誰も寄り道なんかしてくれない。
雨音を聞いていると落ち着くんだけど、のんびり聞いていられるほど暇なのは接客業としてはどうなんだろう。お昼時だというのに誰も来ない。清掃くらいしかやることがないおかげでお店のあらゆる備品がピカピカになった。
「お店がきれいでもお客さんがいないんじゃ意味ないです! 誰でもいいから来ないかなぁ。」
「邪魔するよ。」
私の願いが通じたのか、言ったそばから来客だ。どっちかと言うと敵対する側だけど、今は神様に感謝しておこう。暇を潰させてくれてありがとう。
「いらっしゃいま・・・せ・・・?」
エビがやってきた。正確には頭部が大型のエビ、首から下が人間の生物だ。変人が多いとケンさんは言うけど、ついに人ですらなくなった。
もしかしたら被り物で、マスクの下は人間かもしれない。それはそれで強盗とかそういう類の招かれざる客の可能性が出てくる。
「あれ? 大将、その可愛い子ちゃんどうしたんだ? キャバクラに鞍替え? まずはワインがいいかな。1杯注いでくれよ。」
「ロブ、てめぇまた飲んできやがったな。酒は出さねぇし、飲んで来んなって何度言えば分かるんだ。酒蒸しにすんぞ。」
「酒蒸しできるんなら料理酒があるでしょ、それでもいいよ。」
エビの酒蒸しかぁ。エビに限らず、魚介は酒蒸しとの相性抜群だよね。それはともかく、どうやら常連さんの1人? 1匹? みたいだ。
茹でられた後みたいな鮮やかな赤い顔してるから見た目じゃ分からないけど、どうも随分とお酒を飲んできた様子。酔ったら機嫌がよくなるタイプみたい。笑い上戸ならまだいいかな。
「んー、視線を感じるねぇ。やっぱり珍しいから気になっちゃうんだね?」
「あ、ごめんなさい。」
「いーのいーの、慣れっこだから。そんなこと気にしてちゃ半人半エビはやってられないからね。」
人目を避けて逃げ回ってきた私と違って、余裕がある感じがする。この余裕は人外仲間としては積極的に見習っていきたい。
「そうだ、自己紹介をしておこう。ボクはロブ、エビ型の人魚さ。男はマーマン、女はマーメイドって使い分けるんだ。」
人魚というと、おとぎ話に出てくるあの種族だよね。実在するんだ。でも、記憶の中では上半身が人で、下半身が魚だったような。
「人魚にもいろいろいるのさ。頭だけってのはレアだけど、ボクみたいに一部が海洋生物のそれに置き換わってる子が多いかな。」
うーん、あまり子どもたちには知ってほしくない事実だなぁ。夢が壊れるのが目に見えている。でも物珍しさから人気は出そう。
「こいつ、人が少ねぇ雨の日にしか顔出さねぇんだよ。」
「気味悪がられることも多いからね。ボクなりに気を遣っているのさ。」
人間は自分たちと異なるものには排他的・攻撃的になりやすいらしい。別に危害を加えるわけでもないし言葉も通じてるんだから、もっと寛容になってもいいんじゃないかなぁ。そうしたら私も逃げ回らなくて済むし。
「挨拶も済んだことだし本題に入ろうか。大将、今日は鯛を使った料理をお願いするよ。」
「タイって、魚の鯛だよな?」
「そう、その鯛だよ。つい先日『エビで鯛を釣る』って言葉を耳にしてね。ことわざとはいえ、やられっぱなしだと酒がまずくなる。ここは1つ反撃してやろうじゃないかと思い立ったのさ。」
確か、小さな労力で大きな利益を得ることを指すものだ。でも最高級のエビは鯛より高いし、養殖が難しいエビも多い。釣りで使うのは安いエビだろうけど、本当にエビが小さな労力なのかは怪しいところだ。
そういえば最近は養殖の鯛も安くておいしくなったって聞く。でも私はエビの方が好きかな。程よい甘みと弾力ある食感は病みつきになるし、トマトソースとの相性がとてもいい。それに鯛は寄生虫が・・・。
「ちょっと待ってな、活きのいいの取ってくるからよ。」
何だろう、ケンさんの機嫌がいいんだけど。明らかにいつもよりテンションが高くなってる。ドラゴンさんが来たときなんか塩対応もいいところなのに。
「そりゃお前、釣りだぜ釣り。気分も上がってくるに決まってらぁ。」
「私はエサのこと考えたら憂鬱です・・・。」
ケンさんは釣りが趣味なのかぁ。私はあのミミズとかイソメみたいなウネウネした生物を使う時点でやってられない。見るのも嫌なのに触るなんてあり得ない。
行きたくないけど行かないとダメだよね・・・。ケンさん、倉庫らしい倉庫もないのに、どこにその釣具をしまってたんですか。
「おーい、早くしろ。」
「はぁ、仕方ないかぁ。今行きまーす。」
「いってらっしゃい。」
ロブさんはロブさんで出した覚えのないお酒飲んでるし・・・。ツッコミは帰ってきてからにしよう。
カモメの鳴き声、磯の香り、打ち寄せる波音。何をどう取っても、ここは海以外の何物でもない。外海に向かって伸びる堤防の先端に私達はやってきた。風は弱く波も穏やか、薄曇りだけど寒いほどでもないという、釣りをするにはもってこいの天気だ。
「釣って釣って釣りまくるぜ!」
「楽しそうですね・・・。」
サングラスとライフジャケットの効果で釣り人っぽさがアップしている。竿やリールもこだわりの逸品だとか何とか。私には長さが違うとか、色が違うくらいしか分からない。
それと、仕掛けの途中についてるカゴは一体何だろう。釣りって針にエサを付けて投げ込んで、魚がかかったらリールを巻くものだと思ってた。私の知らない釣りをすることは仕掛けを見るだけでも伝わってきた。
「このカゴにもエサ入れるんだよ。撒き餌みてぇなもんだ。」
「ちなみにエサってイソメじゃないですよね・・・?」
「オキアミを使う。結局、鯛はエビで釣るんだよ。」
厳密にはエビとはちょっと違うけど、見た目はエビっぽいし気にしないようにしよう。
準備も整ったことだし、早速釣りを始めよう。ふんわり投げ込んで仕掛けを沈めたら、海底の方から誘っていくのがいいらしい。
早くもアタリがきた。落ち着いて、ウキが沈むまで待って・・・思いきりよく合わせる。うまくいったみたい。切られないように気をつけて巻き上げていく。だんだん見えてきた。よし、もうすぐ水揚げだ。
「問題。マリン商事のウニたちは敵がいないから伸び伸びと働いているけどいつも残業しています。どうしてでしょう。」
ヒトデが釣れた。しかもやたらいい声で喋ってる。何故かなぞなぞまで出してきた。一体何なの・・・。
「・・・ひとでが足りないから。」
「その心は?」
「・・・天敵のヒトデと働き手の人手をかけている。」
「お見事。」
「・・・お帰りください。」
幸先いいと思ったらとんでもない魔物を釣ってしまった。世界は広いとは言うけれど、なぞなぞを出題するヒトデがいる世界があるとは夢にも思わなかった。
新しくエサを付けてもう1度挑戦だ。ちょっとポイントを変えて仕掛けを投げ入れよう。
「問題。腕が5本、6本、7本のヒトデの中に1匹だけいいヒトデがいます。どのヒトデでしょう。」
また変なヒトデを釣り上げてしまった。攻撃的じゃないけどいきなり喋りだすのはなかなかに鬱陶しい。いっそのこと敵対してくるほうが対処しやすいのになぁ。
「・・・6本のヒトデ。他のヒトデは6手なしだから。」
「正解。」
「・・・お引き取りください。」
外道が釣れるのは構わないんだけど、もう少しまともなものにしてほしいなぁ。
3度目の正直、今度こそ大物を釣り上げてみせる。変なのがあたるときは少しずつ浅めにして誘ったらいいんだっけ。ちょっとだけ海底から巻き上げてやってみよう。
「問題。十字路に建っている店の中でヒトデが何かを作っています。一体何でしょう。」
2度あることは3度ある。何でしょうはこっちのセリフだ。1メートルくらい巻いたはずなのに何でまたかかってるの? ヒトデって回遊しないはずだよね。魔物に常識は通用しないということなんだろうか。
「・・・角のお店の中にスター(ヒトデ)がいるからカスタードクリーム。」
「素晴らしい。」
律儀に答える必要もないしリリースしなくたっていいのに何でバカ正直に応答してたんだろう。そうだ、持ち帰って乾燥させてすり潰して肥料にしよう。お店の裏にトマト畑を作ってそこに撒こう。
「すみません調子に乗りました。『貴様には水底がお似合いだ』とか罵っても構いませんので海に投げ入れていただきたいです。」
「今度引っかかったら夜空に浮かんでもらいますからね。」
ようやく静かになった。何だかどっと疲れた。気分転換に少しケンさんの様子を見てこよう。
「おう、どうした。」
「ヒトデとの戦いで精神を削られたので休憩です。」
ケンさんもまだ釣れていないようだ。その代わり、足元には何かの残骸が散らばっている。よく見ると軟体生物の一部・・・あのヒトデにしか見えない。
「まともに相手してらんねぇよ。死なねぇ程度に痛めつけてやべぇ奴だって教え込むんだよ。」
私があのヒトデを3回も釣り上げる間、まだ何も釣れていないということは、もしかしてずっとヒトデに折檻してたとか・・・? 本当に死なない程度で済んだんだろうか・・・。
私もケンさんもヒトデに悩まされることがなくなった。ここからが本当の釣りだ。エサを付けて仕掛けを投入して、誘いをかける。
ウキに反応はあるのに食いつかないなぁ。堤防にはエサ取りの上手な魚がいっぱいいるらしいし、取られちゃったのかも。一旦引き上げてみよう。
仕掛けと一緒に魚影も上がってきた。引っかかってる感覚はないけど何事だろう。
「ごちそうさま。いいエサ使ってるね。」
ウマヅラハギが挨拶してきた。ここの魔物は基本的に会話ができるようで、わざわざエサの感想の報告をしに来たみたい。ヒトデといいウマヅラハギといい、人をイライラさせるのが上手な魔物たちだ。
この後も何度か挑戦してみたものの、エサを取られてはお礼を言われるばかりで釣れる気配がない。私には釣りの才能がないみたい。諦めてケンさんが釣るのを待っていよう。
「どうだ、釣れたか?」
「もう諦めました・・・。」
「なら鳥どもが盗みに来ねぇように見張っててくれ。」
盗まれるほど釣ってるのかぁ。ちょっとクーラーボックスを覗いてみよう。
ケンさんの釣果は・・・爆釣だ。鯵・鯖・カワハギがたくさん、それに本命の鯛も何尾か釣れている。釣り上げられたらおしゃべりな魚たちも静かなものだ。
「そこな人よ。余を海に帰し給え。さすれば褒美を取らそうぞ。」
「余に斯様な仕打ちをしてただで済むと思うておるのか、愚かなる者よ。」
「余らはこの海の王ぞ。反逆すると申すのか。」
・・・それでも鯛はうるさい。ちょっと古い王族や貴族のイメージの喋り方がなかなか板についている。貫禄たっぷり、『魚の王様』と呼ばれるだけはある。
「ケンさん、この鯛うるさいんで締めてもいいですか?」
「我慢してくれ。こいつら、やたらめったら足が早くなっちまっててな。生きたまんま持ち帰りてぇんだ。」
それで海水がかなりの量入っているのかぁ。ひしめき合って窮屈そうだけど。これ以上釣れてももう入れる場所がないと思うんだけどなぁ。
「そろそろ帰りません? 十分釣れてると思いますよ。」
「そうだな。久し振りの釣りも楽しんだし、引き上げるとすっか。」
「ここを去る前にすることが残っておろう?」
「うむ。余らを海に帰し・・・。」
何やら喚いているけれど蓋を閉めてしまえばこちらのものだ。帰ってから料理だけど、命の危機となればもっとうるさくなるんだろうなぁ。今から憂鬱だ・・・。
「ええい、離さぬか無礼者! 余を誰だと思っ・・・。」
騒がしい鯛を華麗に無視して締めている。これだけ暴れて身が焼けたりしないものなんだろうか。ただの鯛じゃないし、余計な心配なのかも。
「い、今ならまだ間に合う! 思い直すのじゃ!」
「うるせぇなぁ。王族気取りならみっともなく命乞いしてんじゃねぇよ。」
喋ると言ってもケンさんから見たら喧しい食材、容赦の欠片もなく締めている。それを横目に私は血抜きをしている。
可哀相な気がしないと言えば嘘になるけれど、所詮この世は弱肉強食、陸上で人類に魚類が敵う道理はない。全員やられてしまったのか、随分と静かになった。そう思っていたのも束の間だった。
「寄生虫の宿主を殺すたぁなんてヤツらだ、お前たちゃ人間じゃねぇ!」
今の今まで寄生虫のことを忘れてた。そしてこれも喋るんだ・・・。小物臭漂う、盗賊っぽい喋り方だ。
「お前も後を追うんだよ。」
「人殺しー」
食べられないものにも容赦なかった。人じゃなくて虫だとか、そういうことがどうでもよくなるほど情けない断末魔が、より一層小物っぽさを引き出している。
そうこうしているうちに血抜きも完了だ。次は鱗を落とさないと。鯛の鱗は恐ろしく固い。皮を引くなら別だけど、そうじゃないならとてもじゃないけど食べられたものではない。包丁の背を使って丁寧に鱗を落としていく。
鱗もきれいになったので3枚に下ろす。血合いを切り落とした半身を皮目を上にして熱湯をかけ、少し身が縮んできたらすぐに氷水に入れる。お刺身みたいに切れば鯛の湯引きの完成だ。
残りの半身はお醤油とみりん、料理酒を合わせたものに漬けておき、中骨は5~6センチくらいに切って塩を振ってしばらく置いておく。ついでにお米もといで水に浸しておいて、この間に他の作業をしよう。
「余すことなく使えるのはいいですけど、やることが多くて大変ですね。」
「その代わり、手間暇かけた分だけうまくなるってもんだ。」
「おいしく食べる手間なら惜しんじゃいけないですね。」
頭を湯通しして表面が白くなったら冷水に晒し、細かい汚れを落とす。鍋に並べて薄切りの生姜、料理酒、水を入れて火にかけ、アクを取る。少し火を弱めて落し蓋をして、目が白くなるくらい火が通ったらお醤油、みりん、砂糖を合わせたものを入れてさらに煮る。煮汁が少なくなってきたらお玉で回しかけならが煮詰めていって、とろみがついてきたくらいで火を止めて盛り付ける。兜煮の出来上がり。
先に水に浸していたお米の水気を切ってお釜に移し、そこに鯛を漬けていた合わせ調味料とだし汁を加え、鯛の身を乗せたら炊飯スタート。火加減を気にしながら他の作業を進めよう。
塩を振っておいた中骨は熱湯をかけてから冷水に晒して汚れを落とす。昆布と一緒に鍋に入れて、水から沸かしていく。沸騰前に昆布を取り出し、アクを取りながら煮込み、スープが澄んできたら料理酒を入れる。器に盛り付け、白髪ネギを添えれば潮汁の完成だ。
ごはんが炊きあがったら鯛の身を取り出して骨と皮を取り除いて身とごはんを混ぜ合わせ、器に盛り付け、ミツバを乗せる。鯛の炊き込みごはんの出来上がり。
全部で4品、鯛の食べられるところ全部を使ったフルコース。正直なところ、すごく疲れた。釣りでいらない苦労をした後にこの労働量はきつい。
エビで釣った鯛をエビが食べる奇妙な光景が繰り広げられている。エビ型の人魚をエビに数えていいのかは定かではないけれど。
「へぇ。鯛ってこんなに食べるところがあるんだねぇ。骨まで使えるとは恐れ入ったよ。」
「何だ、人魚ってのは魚について詳しいわけじゃねぇのか。」
「詳しいのは生態についてさ、調理方法まで知っているわけじゃない。そもそも料理をしないで食べちゃうからね。」
お酒好きなんだから、おいしいおつまみの作り方くらいなら覚えても損しないんじゃないかな。私はお酒が飲めないから詳しくないけど、鯛ならお茶漬けにしたら〆にちょうどいいって言うし、今日用意した湯引きも極東のお酒との相性がいいって聞いたことがある。
「酒との相性まで気にしたことはなかったねぇ。いいことを聞いたよ。」
「だから飲むんじゃねぇよ。よく堂々と店に持ち込めるな。」
よく食べるけどそれ以上によく飲んでいる。いいお酒は水と変わらないなんて辛党の人は口を揃えて言うけれど、水だってこんなに速いペースで飲めやしない。
「ごちそうさま。料理がいいと自然と酒も進んじゃうね。」
完食するまでにワインボトルが2本空っぽになった。ここに来るまでにも飲んでいたみたいなのに、ふらつきもしないし呂律も回っている。相当お酒に強いみたいだ。
「それじゃ、そろそろお暇しようかな。」
「帰る前にこいつら、持ってきな。」
それ、今日釣ってきた魚たちじゃ・・・。(主に私が)ヒトデに悩まされたりエサ取りに貢いだりしながら苦労して釣ったのに。釣ったのはケンさんで私はボウズだったけど。
「どうせ今日は他に客なんて来ねぇんだ。腐らすよりよっぽどいいさ。」
「こいつはいい土産だね。仲間たちと頂くよ。」
仲間ということは人魚ってことだろうけど、意外と積極的に魚を食べるんだ。海で暮らしてると魚くらいしか食べるものがないのかなぁ。ある意味で共食いのような状況になってるような・・・。
しばらく経って、ロブさんから荷物が届いた。中身はあのとき釣った魚の干物だった。見返りを求めてるわけじゃないけど、こうやって何か返ってくると、苦労した甲斐があったと思える。・・・でも私には何の得もないような。得したのはおいしい料理とお土産をもらったロブさんと、趣味の釣りを楽しんだケンさんだ。あれ、今回の私、骨折り損のくたびれ儲けで終わってない? つ、次はきっと活躍するはず・・・!