縁に立って
駅のホームの縁には立たない
水平線の縁にも立てない
地平線は見たことないが
私は地平に立っている
小学生のころのグラウンドの
白線を跨いでは死んでいて
縁に立っては覗き込む
私は恐れもなにもなく
地平線は見たことないが
私はその縁に立っていて
水平線は遠目に知ったが
きっと見たほど仲良くない
幼いころの踏み切りを
跨ぐたびに感じた昂りは
縁より下だと感じたからか
恐れもなにも分からずに
地平線は見たことないが
いつでもその縁に立っている
駅のホームは見飽きたが
縁より下には踏み出せない