*1_しんにゅーーぶいん
明けましておめでとうございます。今年、一本目です。元旦に間に合ってよかった。
文化系クラブの一つである『総合部』の部室に行った。
「失礼しまーす」
「はーい」
ガラガラ
「どうも」
「あらどうも、新入部員?」
「いや、どんな部活かなって見学に来ただけです。」
「へ〜、まあ、ゆっくりしていってね。」
「あ、はい。」
部室はあまり広くなく、教室の二分の一ないぐらいだ。
でも居心地が良い。
「私は、この総合部の部長上湯きくま、よろしくね。」
「あ、はい、島田です。よろしくおねがいします。」
ほかに良さそうなところないし、ここで良いかな。
「この部活はね、具体的な活動内容がないんだ。あと、部員が私しかいないんだ。」
「え、どういうことですか。」
「つまり、君が入ってくれないと、この部活は廃部になってしまうんだ。」
「そうなんですか。」
もう、この部活でいいかな。特にやりたいこともないし。
ー翌日ー
「失礼しまーす。」
「はーい」
「また来たの。」
「はい、今日からこの部活に入部します。」
「あら、そうなの。ありがとうね。」
「いや、自分に一番あっているような気がしたので。」
「では、改めて、よろしくね、島田くん。」
「よろしくおねがいします。」