三回目
さて始まりました三回目のテスト焼き。
えっテストじゃなくて見本焼き?
うまくいけばそのまま問屋に見本として出すって… マジですか?
こんなのってもっと何回か焼いて一番よかったものを完成品とするんじゃないんですか?
大丈夫なんですかホントに… ハイ ガンバリマス。
はぁ! 生地の配合を変えるって、今からですか社長。
生クリームが高いのでって、味が全然変わりますやん。
今、時代はミルクフリーって今思いついたでしょう!
ならばグルテンフリーとかはいいんですか?
まあバウムから小麦や卵は抜きにくいでしょうけど。
結論から言います、すべてのバウムがあと2周を残し落下、落下、落下。
だから変更すんなって言ったじゃん。
「よし、この配合で決定、あとは焼き方と生地の微調整で」って落ちた破片食べながら言ってんじゃねぇよ。
焼き方や配合の微調整でどうにかなるレベルじゃねぇって、もっと色々やって見ないとダメだって。
見切り発車にもホドがある…
だいたい落下しない工夫ってどうするんですか?
こげる直前まで固くやいてみようって、社長あなたそんなマズそうなバウム食べたいですか?
まあもう少し火力を上げるか時間をかけるかはしますけど、明らかにラスト二周くらいでバウムが自重に負けてサイドから割れて落下してますよね。
一応メーカーの人からはサイドに生地をかけて、割れにくいようにしろとは言われてましたが、何周目で何回くらいかければいいんですか? 三回?、五回?。
メーカーさんに聞いてみて下さい。
はぁ… それは教えられません、他社の企業秘密だそうですか、そりゃそうですよね。
なのでこの休日、家のパソコンにかじりついています。
どこかに焼き方や、焼いてる映像は無いかと探しているんですが、キャンプで作るバウムクーヘンとか、この道何十年のベテラン職人この背中とプロフィールの映像とかはあるんですが、一からこうしてこう! みたいなものは何一つ無く、何の参考にもなりませんでした。
まぁ確かにわざわざ公表したりはしませんよねぇ。
知恵袋にバウムが落下しない方法とかものっている訳も無いですし。
と言う訳でやって来ました他県の某社のバウム工場! パチパチパチ。
少し離れたところに車を停めてレッツスパイ!。
※
正面からは見学させてもらえないだろうから工場の裏手へ、こそこそ。
ラッキー窓が空いてるよ、ちょっと高いけど懸垂の要領でヨイショ!。
お~見える見える、なるほどそうやって焼いてるのね、そこはそうするのか! こんな道具やこんな機械があるよ、便利だな~ってうちなんにも無いじゃん!
タマゴ温めるのだって流しにお湯張ってドボンしてアナログの温度計ぶっさして人力でユサユサだし。
いいなぁ~ ほしいなぁ~。
あっ見つかった!。
やべっこっち来る! 逃げろ。
バン!
うわっすごい勢いで窓閉められちゃったよ…
※三回ほど繰り返す。(三県、三社ほど)
いや~勉強になったな~。
田んぼの中走れば人って追いかけてこなくなるんだな~ 初めて知ったよ。