最近別人として過ごしていたから本名のほうがなれない。
適当に書いた作品です。クオリティには期待しないでください。
時々ある話なのかもしれない、あるいは全くありえない話なのかもしれない。どいつもこいつも面倒なやり方をしてくれるものだ。私の親を殺した癖に責任を私に押し付ける。私は何もしていないのに。3年前、あいつらは私の親を殺した。それだけでなく奴等は偽装に偽装を重ね私を犯人に仕立て上げた。
私は連日連夜警察に追われる始末だった。結局面倒になり自殺しようとした。よくある話すぎて私はむしろイライラしてきた。
しかし問題はそこからだった。樹海に入って首でもつろうかとロープを持ってうろうろしていたらきこりのおじさんに見つけられた。おじさんは
「ちょっと君、自殺するきだろう。全く、これで3人目か。」
「3人・・・目?」
「あぁ。全く自殺するモンが毎年4、5人いるんだ。君もその一人というわけだな。」
そういえばこの樹海は自殺にはもってこいの広さだ。
「まあ、私もその一人“だった”のだがね。」
「だった?」
「ああ、私もきこりに助けられてね。いまどききこりなんてのがいるとは思わなかったよ。」
それをアンタが言うとは思わなかったが・・・。
「あれ、そういえば君、見たことある顔だな。・・・・・えっと・・・・・・・そうだ、ニュースでやってた殺人事件とやらの容疑者だっけ?」
「まあ、表面上は。」
正面上はだ。決して私は犯罪など犯していない。
「表面上ってことは君は何もしていないんだね?」
「まあ。」
こういうものは考えてから答えたらむしろ疑われてしまう。別になにもしていないのだが、やはりこういう話題になると態度がおかしくなってしまう。
「まあいいや。それで、このまま帰るわけにも行かないだろうな。親が殺害されてしまったんだから。まあ、正直変装で良いと思うんだけど、どう思う?」
変装というと、鬘とか被るのかね。
「う~ん、そうだなぁ。女の別人に変装するのも顔が似ちゃってるからアレだろうな。ってことで君には男に変装してもらうッ!」
「はぁ?(裏声)」
「まあ、そんな変な声ださないの。正直ね、ショートヘアーだし大丈夫だと思うよ。ちょっとポニテほどいてくんない?」
「は、はぁ。」
私は髪の後ろに手を持って行き、ゴムを取った。
肩まである髪は男装するにはちょっと長い気もするが、その辺はどうなんだろう。
「あ~、どうだろうなぁ。ちょっと長い気がするけどな。ちょっと切るか?」
「うん。」
おじさんは壁にかかっている皮製のホルダーの一つの中からなにやら専用の物っぽいはさみを取り出した。おじさんは私の後ろに立ち、怪しまれない程度の髪の長さに切りそろえてくれた。
今度は壁にかかっているホルダーの一つから包帯みたいなものを取り出してこっちへ持ってきた。
「それは?」
「これはサラシといってね。まあ基本武士が腹に巻く奴なんだが、えぇっと、ほら、着物の間から見えてる奴。んで、コレがまた便利でね。胸に巻けばつぶせるってわけよ。まあ、よく使う手なんだがね。」
「へぇ。」
また便利なものが揃っている小屋だ。
「まあ、ソレはあとで自分で巻いてもらうとして・・・眼鏡だな。その赤縁眼鏡はなぁ・・・度はいくつ?」
「えっと、1.5かな。」
「よっし今あるッ!」
そういって相変わらず万能すぎる皮製ホルダーの中から黒縁の眼鏡を持ってきた。
おじさんは眼鏡を私に渡してかけるよう指示した。私は指示通り眼鏡をかけた。
「うん。なかなか似合ってるよ。」
そういってトイレを指差した。
「そこトイレだからサラシ巻いてき・・・あ、洋服だ。ちょっと待ってな。あった。これで良いな。」
そういってよくありそうな普通の男物の洋服を私によこした。
私はトイレに入り一通り着替えたあと、今と思われるさっきの部屋に戻った。
おじさんは、
「お、似合ってる似合ってる。完璧だよ。そしたら戸籍弄ってくるからしばらく待っててくれ。」
そういって1時間ほど出た後帰ってきた。
「戸籍弄ってきたからもう大丈夫だ。完璧に君だと気付く者はいないだろうな。」
「戸籍弄るってどうやって?」
「まあ、色々あるんだよ。」
「色々って・・・」
「あ、そうそう。適当にマンション借りといたから、今度からそこに暮らしてもらうよ。まあ、時々此処に来てもらわないとこまるんだけどね。髪の毛とかあと定期的にさらしを変えないと衛生的にね。」
とかなんとかそんなことがあって今に至る。アレから3ヶ月くらい経ったが、まだ誰にもばれていない。
誰にもばれないことを願って今日の生活を送る。
おじさんの正体は謎です。(決まってるんだからねッ!)
ちなみに、奈津美の男装後の偽名は奈津貴です。あんま変わってない。