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【詩集】Shangri-La

鏡のなか

作者: 野鶴善明

 わたしの手は

 あたたかいですか

 それとも

 冷たいですか

 あなたの心がわからない


 夕暮れの駅

 人混みのホーム

 送ってくれる

 いつもの帰り道

 手をつないでいるのに

 どうしようもなく

 さみしくて


 あなたの瞳は

 なにを見つめているの?

 心の奥には

 だれが映っているの?

 急行電車が

 すべりこんでくる


 このままでいるのが

 つらいから

 わかれてください

 思わず

 そう言ってしまいそう

 そばにいて

 髪をなでてくれたら

 それだけで幸せなのに


  鏡の小部屋にいるみたい

  どこを向いてもみんな鏡

  なにを見てもみんなわたし

  映っているのはわたしだけ

  なにもかもがゆがんだ

  怖い夢のよう


 わたしの手は

 あたたかいですか

 それとも

 冷たいですか

 またあしたなんて

 とても言えない


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