表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
「部屋ごと召喚された俺のチートフィギュア軍団」  作者: nekorovin2501


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

7/9

第7話: スナイプ訓練の始まり! 大佐の厳しい指導

王都の邸宅の庭は、広くて静かだった。夕暮れの陽が石畳を赤く染め、風が木の葉を揺らす。俺は棚からエアライフルを取り出して、じっと見つめていた。BB弾仕様のスナイパー型で、サバゲーで使ってたやつだ。異世界に来てから一度も触ってなかったけど……最近、フィギュア軍団の活躍を見てるうちに、胸がざわつくようになった。

「俺も、何かできないかな」

ルーナはギルドで飲みに行き、王女は王城で報告書を書いてる。庭は俺一人。試しにエアライフルを活性化してみる。

スキルが反応。BB弾が光り、弾倉が無限になった気がする。スコープを覗くと、視界がクリアに。まるで本物の銃みたいだ。

「よし、撃ってみるか……」

的は庭の木に立てた板。距離は50メートルくらい。息を止めて、引き金を引く。

パンッ!

弾は木の端をかすっただけ。外れ。

「くそ……やっぱりヘタレか」

その時、頭に無線のような声が響いた。

《司令官、何をやっている》

大佐のティーガーIフィギュアが、俺の足元で止まっている。ミニサイズなのに、威圧感がある。

「え、大佐……見てたの?」

《当然だ。司令官の射撃フォーム、素人丸出しだ》

他のフィギュアも集まってくる。パンター中尉、歩兵軍曹たち。

《司令官、訓練が必要だな》

《同意。俺たちの司令官が、ただの後方支援じゃ困る》

俺は苦笑い。

「俺みたいなヘタレに、訓練なんて……」

《甘えるな、司令官》

大佐の声が厳しい。

《先日のダンジョンで、君の判断がなければ俺たちはもっと苦戦していた。君のミリオタ知識が、作戦の基盤だ。射撃も同じ。潜在能力はあるはず》

「潜在能力……?」

《そうだ。試しに、遠くの的を狙ってみろ。木の枝の先、100メートル先だ》

俺は渋々スコープを覗く。枝の先が小さく揺れている。風が強い。息を止めて、ゆっくり引き金を引く。

パンッ!

弾が枝をかすめて、葉が落ちた。かすっただけだけど、当たった!

「え……当たった?」

《ふむ。偶然ではないな。司令官、素質がある》

大佐の声に、少し感心した響き。

《今日から訓練開始だ。毎日、朝から夕方まで。休憩は最小限》

「えええ!? そんなに厳しく!?」

《軍人たるもの、甘えは許さん》

他のフィギュアが無線で盛り上がる。

《司令官、頑張れよ!》

《俺たちも援護するぜ》

訓練が始まった。

まずは基本姿勢。立って、膝立ち、伏せ撃ち。スコープの合わせ方、息の止め方、風の読み方。大佐が細かく指示。

《息を止めろ。心拍を意識しろ。引き金は指の腹で、ゆっくり絞れ》

俺は汗だくで繰り返す。最初は全部外れ。弾が地面に落ちる音が虚しい。

「もう無理……疲れた……」

《チッ、根性が足りん》

「今、舌打ちしたよね!?」

《してません。幻聴です、司令官。もう一度!》

定番のやり取りに、俺は思わず笑ってしまう。ヘタレだけど、なんか楽しい。

午後になると、的を動かす訓練。フィギュアの歩兵が的を持って走る。動的射撃だ。

パンッ! パンッ!

何発か外すけど、3発目で命中。

《ナイスショット!》

軍曹の声が響く。褒められると、嬉しい。

夕方、訓練終了。俺はへたり込んで息を切らす。

「はあはあ……死ぬかと思った」

大佐が俺の前に立つ。

《初日としては上出来だ。司令官、君はスナイパーとしての素質を持っている。明日から距離を伸ばす。200メートル、300メートルと》

「マジか……」

《だが、司令官。俺たちは君の命令を待つ。君が前線に出る日が来るまで、俺たちは全力で守る》

他のフィギュアも同意。

《司令官、俺たちと一緒に無双しようぜ》

俺は頷く。胸が熱くなった。

ヘタレの俺が、少しずつ変わり始めている。フィギュア軍団が仲間で、大佐が厳しいけど優しい師匠みたいだ。

夜、ベッドで考える。明日も訓練か……。でも、嫌じゃない。むしろ、楽しみかも。

異世界で、俺の戦いが本格的に始まる予感がした。

(第7話 完)

(つづく)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ