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「部屋ごと召喚された俺のチートフィギュア軍団」  作者: nekorovin2501


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第6話: 魔王軍の偵察隊! フィギュアたちの初の自主作戦

王都での日常が少し落ち着いた頃、ギルドに新たな緊急クエストが舞い込んだ。王都北方の山岳地帯に、魔王軍の偵察隊が潜伏。規模は小さいが、斥候として情報を集めているらしい。討伐成功で報酬は金貨80枚。しかも、魔王軍の動きを探る重要な任務だ。

「これは俺たちでやるしかねぇな」

ルーナが剣を肩に担いでニヤリ。王女が頷く。

「はい。太郎様の軍団なら、確実に掃討できますわ」

俺はヘタレながらも、頷く。フィギュアに意思が芽生えたのが前回のダンジョン以来。無線みたいな声が頭に響くようになったのは、便利だけど……なんか俺の存在感が薄れてる気がする。

山岳地帯へ向かう馬車の中で、俺はフィギュアを活性化してテスト。ティーガーI(大佐)を呼び出す。

《司令官、待機中。偵察隊の規模は?》

頭に直接響く声。無線風で、軍人っぽい口調だ。

「まだ不明だけど、ゴブリンとオークの混成、せいぜい三十匹くらいかな」

《了解。作戦立案を提案する》

他のフィギュアも次々声をかけてくる。パンター戦車(中尉クラス)が《側面攻撃を推奨》、歩兵フィギュア(軍曹)が《横からアタック可能か?》って。

「え、みんなで会議してるの?」

《当然だ。効率的な殲滅のため》

大佐の声が冷静に響く。俺はちょっと複雑。フィギュア軍団が賢くなってるのは嬉しいけど、俺の命令がなくても勝手に動けそうで……。

山に入ると、すぐに敵の気配。ルーナの獣人感覚で位置を特定。

「前方200メートル、岩陰に二十匹以上。弓兵もいるぜ」

王女が魔法で隠蔽バリアをかける。俺はフィギュアを全展開。戦車4体、戦闘機3体、歩兵15体。総勢22体。

「よし、作戦開始……ってか、みんなで決めろよ」

《了解、司令官。包囲殲滅作戦を実行》

大佐の指示で動き出す。戦闘機が上空偵察、敵の配置を俺の頭に映像みたいに送ってくる。すげぇ、リアルタイム共有。

《パンター中隊、左翼迂回。ティーガー本隊は正面陽動。歩兵は散開射撃》

フィギュアたちが無線風に会話。

《軍曹、横からアタック出来るか?》

《可能だ、中尉。援護頼む》

《了解。機銃掃射開始》

ミニ戦車が岩を越えて突進。ティーガーの主砲が轟音を上げ、オークの群れを吹き飛ばす。パンターが側面から機銃連射、ゴブリンを蹴散らす。戦闘機が急降下爆撃で弓兵を壊滅。

敵が反撃。魔法使いオークが火球を飛ばすけど、フィギュアの装甲で跳ね返される。歩兵が精密射撃で魔法使いを仕留める。

戦闘は一方的な蹂躙。俺は後ろで指示出すだけ……いや、ほとんど出してない。

《敵残存5匹。殲滅完了まであと30秒》

大佐の報告。ルーナが剣を振るって残りを斬る。王女の魔法で援護。

全滅。戦場に静けさが戻る。

ルーナが息を吐く。

「また楽勝だったな。フィギュアども、完璧すぎるぜ」

王女が俺に微笑む。

「太郎様の軍団、まるで本物の軍隊ですわ。意思を持ったなんて……」

俺は苦笑い。

「うん、でも俺、何もしてないよな……」

フィギュアたちが集まってくる。大佐のティーガーが俺の足元で止まる。

《司令官、今回の作戦は成功。君の指示が基盤だった》

「いや、君たちが勝手に……」

《否。司令官の戦略知識が我々に反映されている。ゲームや書籍の記憶が、作戦立案の源だ》

他のフィギュアも同意。

《司令官の命令がなければ、俺たちはただの置物だ》

《そうだぜ、司令官!》

なんか、励まされてる。ヘタレの俺が、ちょっと嬉しい。

偵察隊の遺留品から、地図ゲット。魔王軍の本隊位置が記されてる。重要情報だ。

王都に戻り、国王に報告。追加報酬ゲット。国王が感心。

「素晴らしい。君の力は王国を救う鍵だ」

邸宅で休憩中、俺はエアライフル(BB弾のスナイパー仕様)を手に取る。部屋の棚にあったサバゲー用だ。活性化してみる。

BB弾が光り、強化される。威力は本物級かも。

「俺も……何かできないかな」

大佐が無線で。

《司令官、射撃訓練を提案する。素質があるかもしれない》

「え、俺に?」

《先日の弓矢の一撃……偶然ではないはずだ》

あれはまだ先の話だけど、伏線みたいに感じる。ヘタレだけど、ちょっと期待。

フィギュア軍団の声が響く。

《司令官、俺たちと共に戦おう》

俺は頷く。異世界で、俺も少しずつ変わっていけそうだ。

(第6話 完)

(つづく)

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