第3話: 街道の奇襲! フィギュア軍団の連携作戦
王都への道中は、意外と平和だった。馬車を借りて街道を進むんだけど、エルフィア王女が隣に座ってるだけで緊張する。美少女すぎて、俺みたいなヘタレオタクには眩しすぎるんだよな。
「太郎様、異世界の食べ物はどうですか?」
王女が差し出してきたのは、干し肉みたいなジャーキー。食べてみると、意外と旨い。地球のビーフジャーキーみたい。
「うん、悪くない。俺の部屋にあったカップラーメンも食べてみる?」
部屋を収納から呼び出して、インスタントラーメンを作ってやる。熱湯はスキルでなんとかした。王女がスープを啜って目を丸くする。
「こ、これは……! 魔法の食べ物ですか?」
「いや、ただのジャンクフードだけどな」
そんな他愛ない会話をしてる最中、馬車が突然止まった。御者が慌てて叫ぶ。
「魔物です! 魔王軍の斥候隊が……!」
街道の先、木陰からゴブリンみたいな小さい魔物が十匹以上、さらにはオークみたいな大柄の奴が三匹。弓矢や斧を持って、こっちを囲むように現れた。どうやら本格的な奇襲だ。
「太郎様、危ない!」
王女が魔法の杖を構えるけど、俺はパニックになりながらも冷静を装う。ヘタレだけど、フィギュア軍団がいれば大丈夫だろ!
「よし、フィギュア展開!」
収納からいくつか取り出して活性化。
1. ティーガーI戦車フィギュア → 前衛タンク役
2. パンター戦車フィギュア ×2 → 機動支援
3. メッサーシュミット戦闘機フィギュア ×2 → 空からの偵察・攻撃
4. 歩兵フィギュア(ライフル兵) ×5 → 射撃部隊
「陣形を組め! 戦車は前線を固め、戦闘機は上空から援護! 歩兵は散開して射撃!」
俺の命令で、ミニサイズの軍団が動き出す。ティーガーが主砲を撃ち、オークの一匹を吹き飛ばす。パンターが横移動してゴブリンを踏み潰し、メッサーシュミットが機銃を雨のように降らせる。歩兵フィギュアがライフルを連射して、残りを掃討。
敵の弓矢が飛んでくるけど、戦車の装甲で跳ね返される。完璧な連携だ。ミリオタの知識が活きてるぜ!
「すげぇ……俺のフィギュア軍団、無敵じゃん」
戦闘は五分で終了。敵全滅。馬車は無傷、王女も安全。
エルフィアが息を吐いて、俺に寄りかかる。え、近い!
「太郎様の軍団……本当に素晴らしいです。まるで本物の軍隊のよう」
「へへ、ゲームで学んだ戦術だからな。でも、俺自身は何もしてないよ。ヘタレだし……」
内心、ちょっと寂しい。フィギュアが強すぎて、俺がいなくても勝てそうじゃん。まあ、いいけど。
道中、似たような小規模戦闘が何度かあったけど、全てフィギュア軍団でクリア。レベルが少し上がった気がする。スキルの熟練度が増えて、活性化できる数が増えたかも。
夕暮れ時、王都の城壁が見えてきた。高くそびえる石壁、ファンタジーっぽい。
「ようやく着きましたね、太郎様。ここがアステリア王都です」
王女の言葉に頷く。さて、国王に会ったら何が起きるやら。
でも、この旅で一つ気づいた。俺のフィギュア軍団は、ただの玩具じゃなくなってる。まるで本物の兵器みたいだ。……もしかして、俺も何かできるんじゃないか?
(第3話 完)
(つづく)




