7話
ラッキーセブン話
リンリンリン
いつもとは違う音が響く
送り人は一人部屋でゆっくりとしていた。
少し前に先輩と見た哀れな少女のあと何人もの人をまた送っていた。
今日ははちみつを入れたレモンティーを暖炉の前で1口また1口と味わっていたところであった。
音がやんだあと死後の世界の扉から羽に青が混じった白い鳥が送り人の元へ吸い込まれるように飛んでくる。
差し出した腕に止まると、役目を終えた瞬間一通の封筒に変わった。
それを手に取り封筒を傷つけないように開けると1枚の便箋が入っており短い文でこう書かれていた。
-No.2551900
こんにちは、お久しぶりですね
お荷物が届きましたので取りに来るよう に。
それから少しお話をしたいので私の書 室に来るように。
おすすめの茶葉を2人分お願いね。-
この文を読んだ送り人は優しく笑みをうかべ支度を始める。
キッチンに行き「今日は…これにしましょう」と選んだ紅茶を手に取り淡い色のショルダーバッグに入れる。
黒のローブをまとい身を整えた後現世に行く扉とは反対方向、死後の世界への扉の前にたった。
白の扉をコンココンと叩いた後グッと開き白の道に足を踏み入れた。
静かで長く暖かい道をゆっくりと進んでく。
10分ほど歩いていくと突き当たりにはまた白い扉が立てられていた。
その扉のノブをもち1呼吸した後ゆっくりと開いた。
一瞬眩しい光で目を細めた。
しばらくした後ゆっくりと開ける
そこには
夢の中にいるような世界が広がっていた。
淡い光に包まれた数えられないほどの量の本が並んだ大きな建物内。
大きな大きな図書館だった。
木枠の窓の外はオレンジの夕暮れでそまれている。中は温かな空気が流れておりゆっくりと時間が進んでいるようだった。
そして中では色とりどりの話し声と黒のローブを着た様々な送り人達であった。
中には宙を飛んでおり
送り人はその様子を少し眺めたあと静かにドアを閉めのんびりと目的の場所へ歩いていった。
黒のローブを揺らしながら進んでいく。周りからは「今日はあっち行ってくるわ…」や「明日一緒に行きませんか?」や「おーねがいだぁぁ手伝ってくれぇい」などの会話が聞こえてきた。
久しぶりの空間をしばらく歩いてあと少しというところで
「うわぁぁぁぁぁ!!」
という声が聞こえた直後すごい衝撃が背中にうけその声の主と共に倒れてしまった。
「うっ」
「きゃん!」
2人はそこにうずくまり周りのものたちが心配そうにしていると少し離れたところから
「おい!何変な方向いってんだぁ?」と面倒くさそうにしながら近づいてきた。
送り人は顔を上げその人を見ると呆れた顔をしたあと「…先輩の仕業ですか」と少しムッとした顔をした。
「あ?お前かすまん」
「なかなかな攻撃でしたね。」
「あっはっは!そんな風に言うなよ。そいつ初心者なんだよ。」
「そいつって…」
送り人はぶつかってきた者をみるとその者はまだ倒れながら文句を言っていた。
「痛いよぉこんなこと出来るわけないじゃん…」
「先輩この人って」
「あたしの弟子だ。お前の妹弟子でもある。」
「なるほど。なかなかな初対面ですね。」
「あたしだってそんなつもりではなかったがまあ会わす手間が省けたってことで」と顔の前で片手を上げすまんっと謝った。
「はぁ、まあいいですよ。」
「ありがとな。んじゃ・・・おいいつまで倒れてるんだ。」
長い黒髪をツインテールにしたその子はおでこを押えながらゆっくりと起き上がり「師匠、これ無理じゃないですか?」と涙目で訴えた。
その子は私にやっと気づいたのか「師匠この人誰ですか?」と指をさして聞いてきた。
「あぁ、こいつはあたしの1番弟子みたいなもんだ。あたしの大事なもん。」
先輩は私の頭に手をのせわしゃわしゃと撫でながらにっこりと説明した。
「先輩。頭ぐしゃぐしゃになっちゃいます。」
その様子をみたツインの子はバッと立ち上がる。
「あの!ぶつかってごめんなさい!わたし光って言います!わたし先日送り人になったばっかりで分からない事ばかりですがお願いします!わ、わたしの!・・・姉?兄?弟子!」
と元気に挨拶してきた。
「んっと…」と困惑していると先輩が光さんに肩に手を置いて「こいつは、、んーと白と呼んでやれ。」といい送り人にも「お前もこいつを光と呼んでやれよ」と言った
その話を聞いた光はパァっとした顔をしたあと
「しろ、、白先輩ですね!お願いします!」と手を伸ばしてきた。
「…はいよろしくお願いしますね」とその手を取りながら初めての挨拶を交わした。
「よしよしあたしの弟子たちは仲良くていいな。」
「…先輩。私はそろそろ行かなければ行けないので」
「あ〜もしかしていつものか?」
「はい」
面倒くさそうな顔をしたあと「あの人は過保護だからなぁ。話長いし…面倒いし…」と小声でつぶやく。
「本音出てますよ」
「これ言うなよ」
「…わかりました」
「おいその間はなんだ」
とやり取りをしていると光が離れていることに気づいた。
「?光さん、大丈夫ですか?離れてますけど」
ゆっくりと離れていく背中に声をかけるとビクッとした後ゆっくりと顔をこっちに向け
「あ〜いや〜…わたしそろそろ戻ろっかなって」
「あっそうなのですねわかり「おい!まだ練習終わってねぇだろ!」…ました」
この会話だけでなんとなく事情を察したあと
「光さん先輩から逃げると大変なので素直に聞いた方がいいと思いますよ」
「ヒェッ」
「おまえが空飛びたいって言うから教えてやってんだろうが」
「だ、だってわたしのんびり飛ぶぐらいでいいんですって。なのに師匠『あたしから逃げろ』って言った後すごいスピードで来るしこわいんですってぇ」
「あたしの教え方はこれだ」
「私もやりましたね…」
「白先輩…遠い目をしないでください、わたし怖いんですけど」
そんな会話をしていると図書館の壁にかけられている時計がゴーンという音を立 たてながら空気を律した。
「もうこんな時間ですか」
「すまん。時間取らせたな」
「いえ、大丈夫です。…先輩優しく教えてあげてくださいよ。」
「大丈夫だって」そう言いながら光に肩を回し光が「うぅ、、」と言ったのを聞き流しながら
「じゃあ気をつけろよ」と光の首根っこをつかみながら送り人の元へ戻って行った。
「…光さんお達者で」
送り人は思い出したのか何か渋いものを食べたかのような顔をした。
すぐにハッとしたあと本来の目的の場所向かう。
少し小走りで他の送り人達を避けながらひとつの部屋のドアの前へたった。
送り人はドアを3回ノックすると中から「どうぞ」と声がした。
送り人はドアをあけ中に入る。
閉めたあと目の前にいる人に挨拶をする。
「お久しぶりです。先生」
「ええ。お久しぶり -私の子。」
続く
初めて続くだぞ!かけたら投稿しますわぁ!




