1話目
初めましての方は初めまして。前回お会いしたかたはこんばんは。風楽と申します。
新しく送り花を書き直していきます!そしてこっちをメインにしていきます。古い方も残しておきますが消すかもしれないです。死についてのお話です。私の想像を文書にしただけです。それでも良かったら少しのお時間私のお話に行ってらっしゃい
死んだ
死んでしまった
ある冬の夜のこと今日は雪が降りとても寒く人の手の先が赤くなり吐く息が白い日のこと
何が起きたかわからない
いつも通り、いつもの日常を送っていただけだったのに
どうして?
なんで?
私はもっといきたかったのに
なんで…
「こんばんは」
下を向いて座り込んで俯いていた私の前に黒い影が落ちる。いつの間に居たのだろうか。なぜ見えるのか。だがそれよりもとても綺麗な声で落ち着くと思う。
声につられるように顔を上げると影と同じ色の黒い服に深いフードがついたローブを着ていて威圧感がある。しかし反対にフッっと吹いたら飛んでしまいそうな儚げな印象を持つ白い髪を持ち綺麗な金色に輝く男か女か分からない美しい人がいた。
その人は私に続けてこう言った
「私は送り人。あなたをお迎えに上がりました。」
「おくり、びと?」
その人から言われた言葉を繰り返して言う。私は話しかけられた驚きだったがパッと思いついたひとつの疑問で問いかけた
「 送り人?死神ではなく?」
その人は優しく微笑んでくれながら返答してくれる
「ええ。送り人は死んでしまった方を未練を残さないように死後の世界まで送り届ける者です。」
「死んだ者…」
・・そうだった私は死んでしまっていたのだった。
幸せな生活を送っていたのにいきなりのことで呆然となっていた時この人が現れたんだった。
その事を思い出すと今までのことに悔しさと辛さを思い出し思わず泣いてしまった。
「つっ……ぐすっ。なんで、、なんで…!」
「これ使ってください。」
送り人さん、は白いハンカチをわたしてくれた
「あっありがとうございます」
白く綺麗に畳まれたハンカチで出てきた涙を拭う。
その間送り人は落ち着くように背中をさすってくれていた。
しばらくした後涙は落ち着いてきて頭の中も冷静になってきた。送り人さんは私の様子を見ながら「どうですか?落ち着きましたか?」と聞いてくれた
私はハンカチを畳みながら
「はい。ありがとうございます。」
「それは良かった。」
「グス。すみません。お見苦しいところを」
少し顔は赤くなってしまっているのだろか恥ずかしくなって手で少し隠す
「いえいえ。死んだら泣いてしまう方はたくさんいますから。」
送り人さんは優しく話してくれる
「そうなんですか?」
「ええ。逆に落ち着いている方やもっと酷い方…例えば生きている方を呪おうとしてしまう方もいらっしゃいますから」
送り人さんはどこか悲しそうに言う。
私は驚いた。死ぬ前にもそうだが死んだあとに悪いことをしたら地獄に行ってしまうのではないかと思っていたから
「そうなんですか!?でもそんなことしたら罰が当たるんじゃ…」
「罰…と言うより呪い返しに似ていることになりますね。生きている方を呪う。それを糧にしようとし現世に留まり続け悪霊となってしまい死後の世界へ行くことが出来なくなってしまいます。」
悪霊。その言葉を聞いてゾッとしてしまう。そんなことをしたらあの人に会えなくなってしまう。
「怖いこともあるんですね」
「そのために私がいるんです」
「どういうことですか?」
送り人さんは私に手を添え立ち上がらせながら慣れたように教えてくれた。
「先程も申し上げましたが私の仕事は未練を残さないよう送り届けること。そのためにお話を聞き悪霊となってしまわないようするのです。」
人を助けると言うのはとてもすごいと思う。私はいつもあの人に助けられてばかりだったから。
「送り人さんは凄いですね」
「いえいえ。それが私の仕事であり役目です」
そう言うとパチンっと送り人が指を鳴らす。
夜の白銀の道で話していた私たちはは瞬きをした瞬間に全く違うところにいた。
筒状の部屋に屋根は高く円錐状。
壁には時計が沢山あり部屋の真ん中には木でできた丸い机がひとつと椅子がふたつ。
アンティークな部屋というのか。始めてみるが暖かくそして落ち着く部屋をしている。
しかしいちばん驚いたのは本が浮いているのだ。
信じられないことだが1冊でも驚くことなの100冊、200冊、いやそれよりも多いのだ。それが天井近くまで埋まるように浮いているのだ
その現実離れした景色にびっくりしていると
「こちらへお座り下さい」
送り人さんはいつの間にかあったのかティーポットでお茶を作りながら席に案内してくれる
「こ、ここは?」
困惑しているとティーカップに香りが良い紅茶…だと思うを注ぎながら
「ここは死者の方とお話するための空間です。亡くなったところで話すのも嫌な方も多い。何よりリラックスしながら話せた方が楽でしょうし」
微笑みながら教えてくれる送り人さんはは2人分の紅茶を入れひとつずつ置いた。
「ありがとうございます。いい香りですね」
「こちらはアールグレイです。香りが良くミルクと合わせても香りが落ちないです。よかったら飲んでみてください」
1口飲むと爽やかな柑橘類が香りとても飲みやすかった
「おいしいです」
「それはよかった」
送り人さんも対面の席に座り私達は少しばかりのティータイムを楽しんだ。
しばらく経つと送り人さんは私の顔をしっかりみてこういってきた
「では、、確認とこれからのお話をしたいと思うのですがよろしいですか?」
私は背筋を伸ばして「はい。お願いします」といった
送り人さんは頷くと上の本が浮いている空間を見つめながら2回手を叩いたそうすると宙に浮いていた本のひとつが2人の目の前にまるで意思があるように飛んできた。
「わっ!」
「大丈夫ですよ。この本にはあなたのことが書いてあります。」
送り人さんは赤く少しくらいまるで血のような色の革表紙の本を持って答えた
「私の事?」
「ええ。ここの本は一人一人の情報が書かれているのです。」
「この量を1人でですか!?」
バット勢いよく上を向いて驚く。一人の人と話すのにも大変なのにこんなにお話をするのかと。
送り人さんは苦笑しながら
「えぇ。さすがに生きている人全員は無理ですがそれを私達送り人が分けてやっているのです。」
「そうなんですね……すごい」
送り人さんは軽くお辞儀をすると
「ありがとうございます。では本題に入りましょう。」
その言葉にもう一度深く座り背筋を伸ばす
「はい。お願いします。」
送り人さんは本を開けペラペラとめくる。
「ではまずあなたのお名前は…木内幸さん。年齢24歳。父、母、姉との4人家族。あなたは小さい頃からの夢だったデザイナーになりこれから頑張ろうとした時にこうなってしまったのですね。」
私…幸は頷きながら
「はいそうです。初の彼氏もできてこれから幸せに暮らすと思っていたのに、、」
送り人さんは本に顔を向けながらこう呟いた。
「彼氏さんですか」
私は彼のことを思い送り人さんに語るように話す
「はい!彼は優しくてかっこよくてこんな私でもお話もしてくれていて楽しくて。結婚も考えていたんです。」
「そう…なんですね。」
送り人さんは本をなぞりながら確認していく
「アイドルが好きなんですか?」
「そうなんです!デザインの勉強するために服の勉強用でみてたアイドルにハマってて推しもいて!私実は小さい頃はアイドルになりたくてダンスとか歌とか頑張ったんですけど無理で…でもそのことがきっかけで服が可愛いって思って自分で作れるようになりたいと思い始めて頑張っていたんです。それなのに…」
送り人さんは少し悲しそうな顔でこう教えてくれた。
「…死因は刺殺です。包丁で心臓当たりをを何回も刺され今このようになっています。」
その事を聞いた時私の記憶に死ぬ瞬間のことを思い出した。しばらく死んだ瞬間と同じように呆然とした後小さい声で送り人さんに私のこれからを聞く
「……私どうなるんですか?」
送り人さんは落ち着いた声でこういう。
「死後の世界へご案内致します。大きくわけ2つ。ひとつは天国、転生ができる人などが行ける場所。もうひとつは地獄、罪を償い魂の浄化をし転生できるように長い時間をかけます。」
「そうですか。」
「どうなるかは審判をしてくださる方に聞かないとどうにもなりませんがどちらにしろ転生は万が一のことがなければ可能になります。」
「万が一?」
「ええ。わけがあってできない人もいるのです。が、幸さんは大丈夫です。問題なく転生できます。」
「よかった。それなら安心です。」
その答えに私は心の隅に安心感が出来た
「未練残りそうですか?」
私は送り人さんに諦めるような雰囲気で「……いえ。私のせいなので。」と俯きながら呟く
送り人さんはしばらくの沈黙の後「落ち着いたら思い出したのですね」となにか察したようにまた温かい紅茶を入れてくれた。
私は私の顔が映る紅茶が入るティーカップを両手で包みながら「はい。これがしばらくないティータイムですね。」と少しずつ飲み始めた。
送り人さんは「そうですね。」と言ったあと二人で沈黙の中このままいたいと思ってしまいながら飲んでいた。
最後の一口を飲みきった。
送り人さんは「おかわりいりますか?」と聞いてくれたが私はふぅっと息を吐いて「いえ。もう行かないとですから。」と言い立ち上がった。
送り人さんは「分かりました。ではこちらへ」と立ち上がり二人で奥の部屋を進んだ。案内されるとそこには突き当たりの部屋の中白いドアがひとつあった。
二人で見つめながら最後の会話をする
「こちらが死後の世界への入口です」
「もう、、戻れないんですね」
私は決意をしようとしていた。
だが送り人さんは「あっ!」と言い「少しお待ちくください」と少し慌てて別の部屋に行った送り人さんを私は「なんだ?」と思いながら待った。数分後送り人は1本の花を持ち戻ってきた。
「お待たせしました。こちらの花を幸さんに。」
私は20〜30cm程の大きさのたくさんの小さな花が着いた花束を受け取った。
「これは?」
「私たち送り人は死後の世界へ行く方にその人にあったお花を渡すことになっているのです。幸さんに似合うと思ったのは赤いシクラメンですね。」
送り人さんは息を整えながら落ち着いてくれる。理由を聞いた私は驚く
「こんな綺麗な花私に似合うんですか?」
そしてこんなに汚くなってしまった私にと心の中で呟いた。
でも送り人さんは「ええ。とてもお似合いです」と優しく微笑んでで言ってくれた
私は両腕で抱きしめるように持ち「ありがとうございます。」と赤いシクラメンをそっと撫でた。
私は送り人さんにお辞儀をし
「少しの間でしたが話せて楽しかったです」
「こちらこそありがとうございます」
私はドアを開き送り人さんに「じゃあ行ってきます」と言い1歩を踏み出した
後ろから送り人さんの「行ってらっしゃいませ」という言葉を聞きながら。
白いドアを開き進んでいく幸さん。その姿を見送り見えなくなるとドアは勝手閉まっていく。
幸さを見送った私は先程ひと時のティータイムしていた部屋に戻りあと片付けと次の人のための準備をし始めながら
彼女は期間は短いだろうが地獄に行くだろうと考えていた
赤いシクラメン
花言葉は「愛情」「きずな」
そして「嫉妬」
彼女が彼氏とよんだ人それは推しているアイドルの事だっそうだ。彼女は愛してしまった。自分が諦めたアイドルを。手が届かないところにいる人を。
彼に近づきたいという理由で盗撮。盗聴。ストーカーをしていた。1回では無い。毎日のようにだ。
そして今日一線を超えようとした。アイドルをストーカーし自分を専属にしてもらおうとしどういう考えをしたのか包丁を持ちアイドルの元へ向かった。
狂ってしまっていた。自分のものだけにしようとしていた。
だがダメだった。通り魔に刺されたのだ。それも同じくアイドルを推していた人によって。
幸さんは雪で白く染まっていく静かな街と対照的にに赤くとても人が集まりひと時の注目される存在となってしまった。
後日談だが数日後には捕まったらしい。理由は「あの女ずっとあいと君のそばにいてじゃまだったの!だから殺したの!何が悪い!?」と言ったそうだ。
幸さんと同じく狂ってしまっていたらしい。
「モテる人はつらいですねぇ」
そんなことを呟きながら最後に机を拭き片付けが終わる。
一息つこうかとした時
チリン
という音が鳴る。また死んだ人が出た。仕事の時間だと思い黒いローブを来て死者の元へ向かう。
そしてまた言うのだ
「私は送り人。あなたをお迎えに上がりました。」
おしまい
いかがでしたでしょうか?1話目でしたが少し怖くなったでしょうか?でもちゃんと明るいのもあります。また投稿します。ではまた会う時まで。




