恋の魔法のうわさ
放課後になり、クラスメイトが各々部活の準備を始める。文化祭が近いのでその準備をするのだろう。
僕は荷物を鞄に詰めるとミステリー研究部の部室に向かう。
そういえば、昼休みの時の結衣先輩の反応が不自然だった。
少なくとも昨日は推理に対して悪ノリしていたが今日は何というか引いている?ような…そんな反応だった。
なぜ?
そのような反応をするということは結衣先輩が僕を敵であると認識していると言うことだろう。何か知られたらまずいことでもあるのか?
そういえば昨日僕は何か調べていたような…?清水家に関することだったような?
……。
だめだ。記憶にもやがかかったようで思い出せない。
でも何か引っかかる。
そんなことを考えていると部室に到着した。
扉を開けると僕以外の部員はすでに集まっていた。
少しゆっくりしていたので岡本さんが先に着いたようだ。
「よし!これで全員揃ったね!中島君カーテンとドア閉めてくれる?」
部長はそう切り出し、僕はその通りにする。
また外部に漏れたらダメな話か…。
「じゃあ始めようか…。ドッペルゲンガー事件の今後の対応について」
重々しい雰囲気にその場の息を呑む。
「朝に校長に昨日のドッペルゲンガー事件の報告書を提出したんだけど伝言を預かったんだ。」
伝言ね…。校長は直接来ないのか。
「まずこの短期間。たったの1日で解決したことを褒めていたよ。おめでとう中島君。」
僕は少し下を向く。岡本さんはなぜか少し頬を緩ませる。
チラッと小川先輩の方を見ると少し眉をピクピクさせている。
「それで2年4組の橋爪 蓮についてだが行動をしばらく監視してほしいと言うことだ。これは同じクラスの結衣ちゃんと紗良ちゃんにお願いしてもいい?」
部長は2人に聞くと2人は了承する。
尾行ね。それ探偵の仕事では?
「で、他の人たちはクラスメイトにサッカー部の橋爪 蓮とマネージャーの野口 莉子が交際し始めたという旨の噂を広めてほしい…だそうだ。」
橋爪先輩に異常な行動がないか監視しながら学校中にその変化を促した原因らしきものの話を広め、あたかもそれが真実であるように信じ込ませるわけか。
対処として完璧だな。
本当に校長怖すぎる…。
「何か質問は?」
「…。」
「ないみたいだな。じゃあ明日から各々行動を開始するように。」
部長はそう締めくくる。
「あの~。」
僕は昨日から気になっていたことを質問する。
「ん?質問?」
「いえ。今回の事件とは関係ないのですが、校長に提出する報告書って書式とかあるんですか?」
僕はそう聞くと部長は思い出したかのように
「ああ!そういえば!忘れてた!ちょっと待っててね!」
そう言い残すと部長と小川先輩はパソコンの方へと向かい、何かを印刷する。
どうもこんにちは風太郎です。結局6時投稿が一番よさそうなのでそれで継続していきます。
よろしくお願いします。




