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愚者の烙印~異能者の原罪~  作者: 風太郎
ドッペルゲンガー事件

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新しい日常


昼休み、僕は科学棟側の2階の渡り廊下に向かう。結衣先輩に呼び出されたからだ。

渡り廊下に着くと結衣先輩とツンツン頭の男子生徒が待っていた。

「やあ名探偵くん!仕事の時間だよ!」

結衣先輩は機嫌よくそう言うと

「お前がそうなのか?探し物が得意って言うやつは?」

なんとなく内容を察した…探し物系だ。

結衣先輩…。僕に面倒を押しつけないで下さい。


「先輩。…僕は便利屋じゃないんですよ…。」

僕はけだるげに答えると

「ええっ!あの三度の飯より推理が好きなあの中島君がっ!」

「僕は一体どんなキャラ設定なんですか!」

ひどい言われようだ、まったく。


「で、僕に何か用ですか?」

僕は不機嫌に男子生徒に問う。

「お前が探してくれるのか?」

「はい。先輩に押しつけられて不本意ではありますができるだけ協力させていただきます。」

「そんな~昨日はノリノリだったのに…。」

「…。」

結衣先輩の悪ノリは無視し話を続ける。


「で、探し物って言うのは?」

「ああ。ペンだ。」

「ペン?」

そう聞き返すと

「そうなんだ。黒色でキャップに金属の留め具が付いている。」

「それって黒の3色ですか?」

一瞬あたりが急に静かになるのを感じた。

「そうっ。それだ!知ってるのか?どこにあるか。」

先輩は興奮気味に質問する。

「…。まずはなくした時間と場所を教えてください。」

「ああ。…ごめん。亡くなった祖父からのプレゼントだったからつい…。」

そんなに大事なものだったのか…。

「昨日科学の授業が終わった後、教室に戻ったときに筆箱を開けたらなかったんだ。教務室に落とし物を取りに行ってもないっていわれて…。」

普段筆箱に入れてたのか…。だからなくしたのにすぐに気付かなかった…。

「先輩。1人心当たりのある人がいます。」

「本当か!?」「は?」

……。


「まあ本当にそうかは本人に確認しないと分かりませんが…。今から呼びましょうか?」

僕は先ほと連絡を交換したばかりの相手に電話をかけた。


結衣先輩「中島君!この仕事私の代わりにやっといて?」

中島君「終わりました。」

結衣先輩「は?」

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