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愚者の烙印~異能者の原罪~  作者: 風太郎
ドッペルゲンガー事件

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支配者

「藤原先輩はどうですか?」

僕は問いかけると、藤原先輩は両手を組んで机に肘を置き、静かに目を閉じる。

部屋が一斉に静かになり、部室内に緊張が走る。

しばらくすると藤原先輩は顔を上げる。

「合格だ。」

先輩は小さくつぶやいた。

「みんなはどうかな?まあ僕ら3年以外は今は仮入部だけど。」

藤原先輩が問いかけるとみんなが小さく頷いた。たった一人小川先輩を除いて。

「小川はどう?何か言いたいことあるか?」

藤原先輩はそう問いかけると、腕を組み眉間にしわを寄せながらこう答えた。

「チッいや。特に何も…。」

曖昧な返答をするとさらに藤原先輩は詰め寄る。

「合格か不合格かは?」

小川先輩はしばらく考えた後に後頭部を掻きながらばつが悪そうに口を開く。

「あーもうっわ~たよ。合格だ!これでいいだろ!」

何を理不尽なことを言われるかと予想していた僕はその返答を聞き、胸をなで下ろした。

「他の3人も合格でいいよ!」

藤原先輩の言葉に4人は目を見合わせる。

「じゃあ…」

紗良先輩がはっと藤原先輩の方を振り向く。

「うん!全員ミステリー研究部、入部おめでとう!これでこの部の存続が決まったね!」

藤原先輩は明るく答える。

だから結衣先輩は部活のことを何も分かてなかったのか、頭の中で納得する。

「さて、ではこの部の活動と目的についてだけど……


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


4人の入部が決まった後、ミステリー研究部の活動と目的、それと今後の対応について話し合われた。

結論から言うと活動と目的は予想通りだった。対応についてはひとまず様子を見ていく方向で決まった。

詳細については活動は校内で発生するトラブルを明らかにしてそれを資料にまとめ、校長に提出すること。目的は教師の目では行き届かないところを生徒に監視させ、学校の状態を良くしていくことだそうだ。わかりやすく言えばスパイをやれと言うことだな…いやここの校長こわっ!校長こわっ!完全に支配者ムーブしてるわ。やばすぎでしょ!いや入学式とか集会とかでめっちゃ丁寧に言葉選んでて頭良さそうだなと思ってたけどこれは怖すぎるだろ!そのうちアサシンとか呼んできそうだわマジで…。

ちなみに3年の先輩方は今回の資料を作ってから帰り、明日の朝、校長に提出するそうだ。後輩ばっかり働かせて悪いからと部長と小川先輩が引き受けてくれた。驚いたことに、なんとそれを提案したのは小川先輩だった。

そういうのは大体後輩がやるものだと思うんだけど…

そんなことと思いながら僕たち4人は赤く彩られた空を眺めながら駐輪場に向かった。


えっ!うち校長こわすぎ!


赤い校舎と 桜散る 駐輪場 by校長

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