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「しがらみのない世界」
それはきっと きっと
とっても素敵な世界なのでしょう
不安もない
恐怖もない
蟠りもない
身も心も軽やかで素晴らしい場所なのでしょう
人の世は些か
身も心も重い世界で
ついついその「しがらみのない世界」を望む
行きたくなる
何処にあるのか知らないその世界に
行きたくても行けないというのに…
この魂を手放したとして
その世界に行けるとは限らない
そんな世界があるのかすら知らないのに
私は
その世界を求む
器を失った先の魂だけの世界で
その「しがらみのない世界」を探してもいい
けど
そこではダメなんだ
「ここ」でそれを見つけることに
意味があるんだ
この世界で
身と心が重きこの世界で探すからこそ
「生きる」意味があるんだ
私は「ここ」で探す
「しがらみのない世界」
あるのか知らない楽園を
私は探す─
かいしゃくはひとそれぞれ…カナ。