8.考え事をしていたら…
地の文を増やしてわかりやすく読めるように書いたとは思っていますが…皆さんが読んでみて読み易いのかがわからないのでちょっと試行錯誤してみます
少し思い浮かび、ウォルに聞くことにした
「ウォル、そういえばいつもは大襲来?っていうのはいつ来るんだ」
待っていました、と言うようにこちらを見て
「いつもは8ヶ月とかなんですけどね…今回はまだ2ヶ月ほどしか経ってないんですよ」
そう言われ何かと貧乏ゆすりをしながら
「そりゃ準備も大変なわけだ」
そういえばこの世界に来てから時間とか剣の振り方とか大体のことは頭に思い浮かんでくるよな…、
随分大きな箱を持ちながらガルトラは大胆に椅子を立ち
「この剣やら盾やら全部配ってくるわ!」
と言い机の上に置いてあった武器剣やら盾やらなどの装備をを近くにあった箱に入れる
レノンは機械と睨めっこしているように顔をあげず
「いってらっしゃい」
ガルトラは頷いて外に出た
アルトは
「俺は眠くなったから寝るわ…おやすみ」
「おやすみ」
と言い見送るとレノンが少し眉を寄せて焦りながら
「ああっ…クソが……」
といい機械に火花が散りとんでもない早さで火がレノンの手に飛び移る
「あちっ…!」
ウォルは心配そうに椅子から立ち焦りながら少し転けそうになりながらも走って駆け寄り
「だっ大丈夫ですか?!」
俺も重い腰を上げるように立ち歩いてついて行くとレノンが
「あぁ…大丈夫だよ、少し配線を間違えただけだ….
戻っていてくれ」
と言われ俺たちは椅子に戻り俺は着ている服を少し整えると先にウォルが口を開けて腹を摩るように
「そういえばお腹空きましたね…最近みんな僕が作ってきた生肉を葉で包んで来た物しか食べてませんか?」
俺は腹を摩りながら最近食べた物を思い浮かべると確かにほぼ何も食べてないし腹が空いてないかと言われるとそうでもない
「そうだな…ろくなもんは食ってない」
ウォルは椅子をその小柄な身体で椅子から元気よく立つと持っているお金を確認しながら
「ちょっとご飯買ってきます!待っててください」
そういい早々に家を出た…
2人しかいないこの静寂な空間で俺は色々考えた
そういえば……俺もなんか夢を見た気がするな…
少し考えると靄がかかったように思い出してきた
うーん…どんな夢だっけ…
「少し話をしよう」
「まだ死んではないよ」
「そんな簡単に死ぬんだったら私も期待していなかったさ」
——「ごめん」——
あぁ‥そんな夢だったな…誰だっけ……
ここに来て良かったことって何だ?
僕は唇を噛むと少し涙が溢れてくる
レノンは気付かずに淡々と作業をする
アルトは多分寝ているんだろうな…
ウォルは今頃お店で何かを買っているのかな
体を揺らしながら考えて僕はそのまま寝てしまった
おーーい…
誰かが呼んでいる
ハッとすると目の前には少し汗をかいたウォルがおり
「寝ちゃってたんですか?ふふっ」
と笑うと手に持っていた袋をレノンが作業している所の机に置いた
「ちょっと考え事をしててな…あんま覚えてないけどな」
少々ぼーっとしながら言う
ウォルは早速袋から何かを出して食べながら
「そうですか…何考えてたんでしょうね…」
「後ここにご飯置いとくので1人ずつ好きなのとって食べてくださいね」
俺は椅子を立つと袋から目についたホットドッグに似た食べ物を一つ取り、口の中にに入れると
意外と美味しいな…前の世界よりも美味しいかもしれないな…
ウォルが椅子に飛び乗るように座り食べるのを一旦やめると
「そういえば何かアルトさん達って…なんて言うんでしょうか…何か違う星から来たと言うか…」
俺も食べ物を食べながら少し歩いて椅子に戻り
「別世界から来たように?」
指を刺してハッとするように
「それです!」
「なんというか…色々と知らないことが多くないですか?旅できたと言ってましたけど…それにしてもなんというか…」
10秒ほど足を組み上を見ながら考えるが特に何も
「うーん………ずっと2人で旅してたからあまり勉強とかしてないんだ」
即興で考えた嘘で誤魔化そうとする
睨めっこしていた機械を弄る手を止めて
「別世界から来たって言われてる人間は一応いるみたいだけど…君たちはちゃんと言語を喋っているし…別世界から来たとは考えにくいけどな…」
ウォルも相槌を打って少し頭を掻いて
「確かに…別世界から来たと思われる人達はみんな
よくわからない言語をしゃべりますからね…」
俺は仰天して少し椅子から落ちそうになりながらも
「その別世界から来た人達ってどこにいるんだ?!」
そんな…ウォルは驚いているが…別世界の人もこの世界に来てたのか?!なら早く会わないと…
「えぇっと…みんな不届者として処刑か追放されてたと思いますけど…」
俺は少し名残惜しく思い膝を少し叩きながら
「そうか……次来たら教えてくれ…」
今後は…なんとかしてその人達に会わなければ…
「は…はい…」
急にドアが勢いよくガチャっと開き
「いやぁ…少し多めに配ったけど剣が5本くらい余ちまったわ…どうした?そんなに暗い顔をして」
何も知らないガルトラは不思議そうにこちらを見ている
気の毒そうにウォルは縮まりながら
「勇者さんが異世界から来たって思われてる人たちに興味があるようで…」
眉を寄せて少し怒っているのだろうか…睨んでいるようにも見えるガルトラは
「俺は異世界のやつらはあんまり好きじゃないんだがな….なんかよくわかんねぇこと喋るしよ…」
確かに他所者ではあるし嫌われても仕方はないのだろう…だが、会えたらコミニケーションは取れるはずだ、なんとしてでも会いたいな…そう思いつつ
「確かに…異世界人ですもんね…馴染みがないですから」
ドスドスと音を立てて机に向かって歩き派手に椅子に座った
うーん…他にも異世界から来た人がいるのか…と言うか
こっち側の人間と俺らの世界の人間の違いってなんだ?喋る言語の違い?こっちにも性別はあるし…種族か…?エルフやら狼やら最初にいたしな…悪夢なら覚めて欲しい…いや、悪夢じゃないな出会いだってあったしめちゃくちゃ驚いてるが…みんなには冷静な僕を見て欲しいな…冷静な方がみんなも頼れるだろうし…焦ってても特に何か起こるわけじゃない、俺は俺だ
「そういえばレノンさんって今何を作っているんですか?」
白く青っぽさもある長Tシャツなような服…少し薄い茶色のようなズボン…服なんて気にしてなかったが…こっちの世界は服のセンスが違うのか?
そう考えていると
「あー……なんて言えばいいんだろうな…簡潔に説明すると針を飛ばす、それだけだ…だが実用性はあると思う」
針を飛ばす…どんな使い方をするんだろうな…レノンさんってそんな短期間で機械を一つ作れるのか…すごいな
退屈そうにウォルは
「そういえば、大襲来ってことは人が混沌に紛れ込んで暴れ回ったりするんですよね…対処はちゃんと出来ますか?レノンさん達」
えぇっ?!人も襲ってくるのか?!この世界は随分
生き物が凶暴なんだな…そんな事を思っていると机にガルトラが肘をつき
「あぁ、別に魔法1発当てたくらいじゃ死なやしないだろ…俺だって魔法使いだ、力の出し具合は弱めにするよ」
レノンは何も言わずこくりと頷き
そんなにみんな自信があるのか…
「剣って人に刺しても死なないよな?」
大丈夫だよな…このの世界の人たちは丈夫だと思うんだが…ウォル
「大丈夫ですよ!連続で刺したりしない限りは死ぬことはありません」
レノンは少し悪戯に笑って
「僕たちは町長なんだろ?別に殺したって誰も文句は言わないよ」
えぇ…なんて恐ろしいこと言うんだこの人…ちょっと頭のネジ何本か外れてないか?
「ちょ、ちょっと…怖いこと言わないでくださいよ…」
「フフッ…冗談だよ……信じないでくれよ」
ウォルはちょっと顔が引き攣りながら笑っている
ガルトラも苦笑いをしている…そりゃそうだな…
こんな恐ろしいこと言われたら誰だって驚くはずだ…
俺は落ち着いた口調で
「そ、そうですね…この時間退屈だからなんか雑談しようぜ、ウォル」
ちょっとそろそろ暇になってきたし…誰でもいいから何か話したいな…と思い言ったが、何を話そうか
目を少しキラキラさせながらウォルは頷いて
「はい!そうですね何を話します?」
と言われてウォルの過去についての話になった…
ちょっといろんな人からいただいたありがたい指摘も交えて色々考えながら書いてみたんですけど…どうでしたか?