23.出会いと始まり
8年前…レノンは15歳、ウォルは7歳の時だ
レノンは普段通り城で王の護衛という名のサボりをしていた…刀を拵えているだけで装備はつけない。
「おい…レノン、お前少し強いからって図に乗りすぎじゃないか?」
と先輩に言われると
「こんな国王に使えてるだけマシだろ。少し黙れよ」
今よりも明らかに男らしくボーイッシュな服装に今
よりも短髪な髪型をしていた
「はいはい…そうですか」
と流石に先輩も愛想を尽かしている。
レノンは閃いた、ここで逃げればこんなつまらない人生を変えられるのではないかと。一瞬の閃きだった
彼女は思い立ったらすぐに行動する性分ですぐに決行した
「ちょいと外の空気を吸ってくるわ…」
と誤魔化しを入れて城の外に出て町並みを走って
検問所を突っ走る。
どう考えても荒技だったが検問所もサボりの人間しかいない。追ってはこないことを理解していた
一つの草原に出ると周りを見渡した…
「確かここはいろんな国に囲まれてるんだっけな」
ポツリと一言呟いた。
なんとなくで草原を走りながら行手を阻むモンスターを斬っていくと一つの町が見えてきた…
なんとなくで入り町道の一番向こうに行くと森があった。そしてその森に入ると一人の少年が血を出して
倒れていた。
彼女は無視して過ぎ去ろうとするとどこかで見たことがある顔な気がした…そんなはずがないのに。
白い髪に緑の目…彼女にはそんなに珍しく映るはずが無いのに。
どうやら転落して足に枝が少しだけ刺さっている様だ…
「チッ…輸血か…」
自分のマフラーを取ってその少年が起きない様に枝を抜き、マフラーで止血した
「これしか無いんだ…許してくれ」
と誰も聞いていないのに独り言を発し、仲間の止血様に持っていたエルフの血を輸血した
彼女の国の仲間は主にエルフが多かった。だからこれしか無いのだ。
そして少年が起きると泣かない様に
「君の家はどこだい?少し連れて行ってもらえないか
少年はレノンに目を押さえられながら言われる
「うん…いいけどなんで目が見えないの?」
と純粋に言う
「少し事情があってね…下は絶対に見ないって約束するかい?」
と圧をかけながら言うと「うん」と頷かれる
そうして家まで案内してもらい。
「オレ……僕はまた後でくるから待っていてくれ」
と言い外に出て医者を呼んだ…そこからは想像の通りだ。
「ふーん…そんな出会いがあったんですね」
と感情深く言うと。
「ウォルには絶対に言うなよ?この町の門番をしていた武士の幼馴染ってことにしてるんだ」
「はいはい…そうですか」
と少し暇そうに言うと
「君から聞いてきたのに随分面白くなさそうだね」
と不貞腐れながら言われると
「別にそんなことはないですよ…考え深いなーって」
「別のことを考えるんじゃ無いの?」
と言われると頬が急に冷たくなる…何か風でも吹いてるのか?と考えて少し横目で見ると
「ちょっ…うわっ!」
レノンが頬に顔を寄せてくっついていた。俺は動揺しながら後退ると。
「な、なにしてるんですか!」
と聞くと不満そうに
「別に少し寒かっただけじゃないか…そんなにはずかしいことか?」」
「それにしても一線越えてますって!俺も男ですよ!?」
俺には女性経験というものが一切ない…レノンのことを頭のおかしい友達の思っていた俺にとっては随分
恥ずかしいものだった。
少し悪戯に笑いながら
「ふ〜ん…随分面白い反応をしてくれるじゃないか…こりゃあいいことを知った」
頬を赤らめながら俺は
「少しは頭冷やしてください!俺は少し部屋に戻ります!」
と言って振り向かずに一直線に家に戻った。
頬を触りながら一階へ降りた
執筆時間がない〜んよん
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