22.ゼロと出会い
2階に行って変なことをしていないか確認をすると
ベッドですやすや寝ている。安心だ
「普通に寝てたぞ。安心してくれ」
そう皆に報告すると
「なら大丈夫だな…今後についてだが」
とレノンが説明し出す
「まずカトラッヂの連中は恐らくウォルのEMPで完封できるだろう」
ウォルは相槌を打つ
「だがあの聖者の血はどうするんだ…?かなり手強いぞ」
「そいつは俺が一旦手負を負わせたから大丈夫なはずだ」
「ならいいだろう…少しは休息が取れるはずだ」
「だったらいいんだがな…」
と言い少し椅子で目を閉じて寝ると。
「すみませんね。少し情報が違ったみたいです…」
また椅子しかない白い空間に来るとハクストラに言われる
「別に構わないが…アイツの性別ってなんだ?」
ハクストラは少し伸びをしながら
「それは私もわかりません…彼女、と言うべきなのか彼と言うべきなのかはわかりませんが」
「お前にもわからないことはあるんだな」
「そりゃあありますよ、全知全能じゃないんですから」
真っ白な空間に何か響く様に言う
「まあ確かにそうだな…そういえ…」
「ちょっと待ってください…おやすみ…」
「えっ…ちょ!」
と急に目覚めるとさっきの人も起きてこちらにきている。
「よう!起きたか!」
と泊まりに来た人に言われると
「こいつの名前はレイって言うらしい。君が寝ている間に色々聞いたんだ」
とレノンに
「そ、そうか」
ハクストラになんかあったのか?急に返されたが。
「そういえば…聖者の血の対処法考えた方いいんじゃないか?」
アルトの質問に賛同する様に
「ええ…奴は結構手強いですからね
とウォルが言う
「あぁ、奴の弱点は盾兵がついさっき仮面と言ってくれた。取り敢えずそこを狙えば勝てるだろうが…そう甘いのだろうか」
レノンの言う通りだ…俺が剣で刺しても血は硬化しなかったし、魔法も効かないし…しかも一度刺しただけじゃダメそうだ。
「どちらにせよ少しは間を開けてくるのは確かだ、落ち着いていこう」
と言うガルトラの言葉と共にこの会議は終わった。
少し2階に行きベランダで外の空気を吸っていると
「おや…奇遇だね。君も外で監視かい?」
と後ろから声をかけられると柵に寄りかかりながら
「いえ…少し外の空気を吸おうかなと」
そう返すとつまらなそうに
「そうかい…まあ少し話に付き合ってくれよ」
と言われて頷くと
「君って異世界から来た人じゃないか?そんなきがするんだが」
俺は少しドキッとしたが
「異世界人ならよくわからない言葉を話すんでしょう?」
「そうだが…まあ感ってやつだよ。適当に流してくれ」
「そうですか」
と返してぼーっとしていると急に肩が重くなる…横を見ると右肩にレノンの頭が乗っかっている
「ちょっ…重いですよ」
と驚きはしたが冷静に返すと
「こっちは寝不足なんだ、少しくらい楽をさせてくれ」
思ったがレノンの身長は俺より5cm程違う…歳の差も結構あるはずなんだがな
少し呆れた顔をしながら
「レノンさんってウォルとどこでであったんですか?」
「うーん…あんまり覚えてはないんだが…」
と出会いを語り出した
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