表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界でギアは動き出す  作者: 本筋
17/72

17.負け筋と開花

30分待ったが…来ないな…やっぱり嘘だよな!

レノンが2日後っていってたのにそんなにすぐ来る訳が無い。次会ったらどう言う風にいってやろうかな…

さて…もう一度寝るか…と一息ついて寝ようとすると

「敵襲だ!負傷兵外はみんな外に出て抗戦に備えろ!」

と2階からレノンが降りてくる


「もうですか?!身なりはどうでした?クラッシュの可能性もあります」

テリボルアの兵士は武器を取って整列する

「いつものカトラッヂの連中と同じ服だった、大丈夫だ!さぁ出て!」


チッ…ハクストラには少し礼を入れなきゃいけないのか…しかももう来たとは、早くしなければ

「ドアを静かに開けて走って僕の家の物陰に移れ…撃たれないようにしろ」

「はい…じゃあ私が先陣を切って行きます」


ドアを静かに開けて俊敏にテリボルア兵は家を出る

「次はテリボルアの兵士皆が行ってくれ、一気に行くんだ」

「えぇ…みんな行くぞ!」

とすこし伏せながら走り出す

ガキンッ!

ドアに火花に走る…ドアに当たったようだ


「これ…俺らがいったら撃たれるんじゃないか?」

アルトは不安そうに眉を寄せながら言う

「大丈夫だ!さっ行くぞ!」

と急に走り出す、俺らも続くと後ろから銃声がする


「誰か弾が当たった人はいるか?」

全員何も喋らない…誰も当たっていないのだろう

「ならいい…現在時刻は夜の2時52分…暗くてよく見えない状況だ、しかも僕らは黒ローブをつけている、相手は相当見づらいだろうがテリボルアの兵達は気をつけろ…君たちの分の黒ローブは無いんだ」

「えぇ、了解しました」


「なぜこんなに早く攻めてきたんですか?僕たちの予測だと2日後とかでしたけど…」

「恐らく早く攻め落としたいんだろう…こちらはあまり体勢を直せていない…少し不味いな」

レノンは刀を抜刀して言う


「さて…弓兵が恐らく何名か倒してくれるはずだ、それまでは待機していろ」

「えぇ…音がしたら一気に行きますよ」

ウォルがそういい3分ほど経つと静かに弓の音がする


「1人撃たれた!どこかに弓兵がいる!」

「弓って音が出ないのがいいよな…俺もよく狩り使ってるぜ」

少し考えるような仕草をしながらガルトラは言う


「さぁ!行くぞ!」

と一斉に物陰から出てテリボルアの兵士が人が横に2人ほど入れそうな盾を構え皆その兵士後ろに隠れる


「盾がある!一旦退け!」

と向こう側から声がする。

「皆…奴らはこの盾の対処法を知らない…『未知は恐怖だ』全線を上げてくぞ」

未知は恐怖……確かにそうなのかもしれないな、ハクストラ


「あんまり前に行きすぎるなよ、敵に囲まれる」

確かにガルトラの言う通り行きすぎると囲まれるな…

「あぁ、わかってるさ」

少し前に進んでいると何かが転がってくる

「……爆弾だ!」

と盾兵が声を出すと

パシュッ…

「危ないな…目を凝らさないと見えない」

いつのまにかレノンが銃を撃っていたらしく、爆弾は止まった


「ありがとう…君のおかげで死傷者は出なかった」

「当然の事だ、任せてくれ」

「左斜め方向に一体いるぞ…誰かやってくれ」

盾兵の言われた通り銃を構えて撃つと

「イテッ…」

当たった様には見えないが少し掠った様だ


「すまない…掠めただけだった」

「こんな暗いんだ、掠めただけでいい方だぞ」

盾兵はそうフォローしてくれる

「ありがとう…次は当てられる様にする」

銃に弾丸を込めて盾兵に続く


「そろそろ止まれ…囲まれるぞ」

レノンが盾兵の肩を叩く

「あぁ…わかった、俺が敵の位置を言うから撃ってくれ」

「正面に3体人影が見える…」

「あぁ…今度こそ当てるさ」


こっちは真っ黒で見えないはずだ……時間をかけて狙えるはずだ…よし。

静かに盾から顔を出して銃を構える

人影の体あたりに撃つと血が見える

「クソっ!撃たれた!助けてくれ!」

どうやら当たった様だ…向こうは銃を何発か撃っている


「隠れろ!弾が当たるぞ!」

縦に何発か当たっている様で弾き返す音がする

「後ろに人影が見えるぞ…下がれ!」

レノンは後ろに向かって銃を撃つと


「ダハッ…」

と血飛沫を出して倒れていく

「さぁ早く!囲まれるぞ!」

全員で後退していると弓兵が後ろから援護射撃をしてくれている…なんとも頼もしい

「不味いぞ…盾の覗き口に弾を通そうとしてる奴らがいる…入ってきたら俺の頭に銃弾が入っちまう」


「どうするんだ…このままじゃジリ貧だぞ」

アルトの言う通りこんなにチマチマやっていてもいずれ倒される…対処法を考えなければ

「レノンさん!何か機械とかないんですか?」

「残念だが今ここで使えるものはないんだ…」


「なんでいつもこんな目に…こんな状況じゃ魔法なんて出せませんよ」

確かにこんな狭い中大きい魔法陣なんか書いたら観察されて撃たれてしまう

「マズイ…どうすれば…家に戻るか?」

盾兵の言う通り戻った方がいいかもしれない

「それはダメだ…隊長が居るんだ、家に戻ってもリスクを背負うだけだ」

テリボルアの兵士の1人が口を挟む


俺は流石に不味いと思い

「じゃあどうすれば!このままじゃ全員死ぬぞ!」

「敵はさっきよりも後ろに回ってきたりと戦略性が

ある!」

少し銃に手をかけながらレノンは

「この状況を打開するキッカケが必要だ…でもあるか?」

キッカケ…バーストか?でも…どんな状況でバーストするんだ…どうなんだ…ハクストラ…


「ああっクソッ!弾が当たった!」

後ろの方にいたガルトラが倒れる

「大丈夫ですかガルトラさん!」

ウォルが後ろに走る

「クソっ…ちょっと待ってて…」

ウォルが手を振り翳したかと思うと


ギュアアアン!

とんでもない重低音が鳴り響く

「なんだ?!銃が撃てなくなったぞ!」

「僕の銃も撃てないぞ!」

敵味方共に銃が撃てなくなった様だ


「転送装置も効かない!逃げれないぞ!どうなってるんだ!」

「ウォルがバーストしたんだ……そうでもないと話がつかない…」

バースト?!しかもウォルが?ガルトラが撃たれたのがキッカケか?

「能力はこれなんですか?レノンさん」

俺の質問を聞くと銃を見ながら


「恐らくEMPと鉄を引き寄せているのだろう…弾が少し浮いたせいで壊れている」

「じゃあなぜ刀や剣は引き寄せられないんですか?」

「それはわからない…何か特殊なことをしているんだろう」

「下がって!今なら奴らは撃ってこない!」

ウォルは後ろを向いていっている…その目は赤く光っている


「さぁガルトラさん!肩を貸します!下がりますよ!」

俺の肩を貸して後退していく

「ありがとな…恩に着るぜ…」

弓兵も援護射撃をしてくれている


「銃が効かねえ!一旦引き上げるぞ!」

敵はそう声を上げている…一旦は大丈夫そうだ

「ついてきて…」

ウォルは普段とは真逆に少し物静かで冷静なっている…

言われた通りついていくと


「衛生兵に処置してもらうんだ…さあ椅子に座って」

「あ…あぁ…」

ガルトラも少し引き気味だ…明らかに雰囲気が違う

上から医療班がやってくると


「大丈夫ですか?!治療します!」

と言われるとウォルは

「あぁ…」

と言って地面に倒れる

「どっどうした?!ウォル!」

アルトはそう言って駆け寄る…俺も駆け寄ると


「バーストの副作用だ…安心して気を失ったんだろう。

どうやら死にはしなかった様だ」

レノンは冷静に言っているが…大丈夫なのか?

「1日も経たずに起きるはずです…バースト者なら…」

衛生兵もそう言っている…ならそうなんだろう

一安心して剣を納刀した

ブックマーク登録してくれると嬉しいです!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ