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推理ゲームには頭を使う  作者: 西松清一郎
5/25

2-1

「ある銀行に一人の強盗が押し入ったんです」

 三人は特に相槌を打たず、熱心に耳を傾けている。田切が続ける。


「営業開始して間もない朝、まだ利用客よりも従業員の方が多い時間帯でした。強盗は黒の目出し帽をかぶっていて、どこで手に入れたのか銃、そして複数の刃物で武装していました」


「まあ、ありがちだね」若月がそれだけ言ったが、他の横槍はまだ入らない。


「銃はなんと本物です。強盗はまず天井に一発撃ちました。それからすかさず、警備室の新人警備員を人質に選びました。

 男は用意した鞄を放り出すと、行員数人に現金数千万を入れさせました。それから、かわいそうな警備員に銃を向けると、残りの銀行関係者全員を外に退出させました」


「お札は新札ですか、それとも使用済み?」ここでウェイターが訊いた。田切は一瞬考えた後、言った。


「ここは、セオリー通り使用済みにしましょう。さて、当然現場の外は、警察やらマスコミやらが集まり騒然とします。よくあるあの、拡声器による警官の説得も始まります。しかしその甲斐もなく、男は警備服の男性を殴りつけたり、銃で脅したりしました。

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