バトルホッピング
私が世界中を旅して出会った面白くも奇抜な珍武器達をご紹介しましょう。
閲覧のお供は紅茶がおすすめです。砂糖とミルク入りのね。あと、ユーモアを忘れずに。
バトルホッピング(英名:Battle Pogo)
発祥 アメリカ合衆国
概要 先端に殺傷能力のある杭がついた棒に、取手と足場、バネがついたポゴという(日本ではホッピングと呼ばれる)武器を使用する。元々は子供用の玩具であるが、中国系アメリカ人のアン=ピン=タン(anna-ping-tang)が武術として昇華させ、その使い手はポゴ流と呼ばれた。
日常生活に溶け込み、家の軒先に置いてあっても何の不自然も無くカモフラージュ出来るため、初期流派は護身用として発展した。達人にもなると屋外では超人的な跳躍による超高高度からの亜音速刺突を可能にし、無防備な上空からの刺突で対象を死に至らしめ、バネの反発力により一瞬で殺害現場から消えることから暗殺史における一時代を築いた。しかし、本当にバトルホッピングが真価を発揮するのは屋内の戦闘で、床、壁、天井を用いた3次元的な動きで跳ね回り相手を翻弄する。
弱点はぬかるんだ土地で、門下生がぬかるんだ泥に突き刺さり身動きが取れないまま相手に倒されることがある。しかしその弱点も師範代以上には通用しない。一流の使い手は音速でポゴを操ることができる為地面のぬかるみを瞬間的に無効化し、まるでコンクリートの上にいる時のような動作で跳躍するのだ。
槍のように手持ちにして使用することもでき、派生流派として三節棍ポゴを使用したコブラ=ポゴ流や、二刀流ポゴを使用したツインスネーク=ポゴ流などがある。
亜流として先端に銃口を備えたポゴ=ガンを使用する流派が現れたが、銃口に砂が入ってしまいよく弾詰まりを起こしたり、ポゴ=ガンを打つためにはポゴを手に持つ必要があり、それはもはやただの銃なのでは?という糾弾があった為歴史から姿を消した。
現在では主婦や子供に人気のエクササイズ的武術として、アイダホ州に本部のある道場の他、全米に16の道場がある。月謝は30ドル。
取材協力:アイダホ州battlepogo道場