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お姫様と従者の旅記

作者が趣味で気ままに書いているので

かなりの矛盾等あると思いますがよろしくお願いします



描写については今後、勉強していきたいと思います

ーその城は燃えていたー


ある日の夜が明けかけた頃、ユスーフォフ王国の中心地から二日ほど離れた隣国シガリョフとの国境沿いに存在するユスーフォフ王家所有の城が何者かの襲撃を受け火の手が放たれていた



♤「フィリー様、ご無事ですか」

青年が非常に慌てた様子で部屋に入ってくる

そんな彼の剣は城内に侵入した何者かと交戦したからか血で濡れていた

しかし、外の喧騒とは違いその部屋の主”フィリー=ユスーフォフ”はただ直立し外を眺めていた

♢「ねぇ、リュド、私とお母様の庭が燃えているわ...」

彼女は彼を見ることなく外を眺めながら呟く

♤「何者かに襲撃されています、どうか避難を」

♢「私は、一体どこに避難すれば良いと?

この襲撃は隣国シガリョフのものではないでしょ?」

青年は少し言い難そうに答える

♤「...おそらくユスーフォフ第一王妃の手かと」

♢「やはり

  私は第一王妃からみたら邪魔者でしかないのでしょうね

  王位継承権は彼女の息子が第一位だというのに

  それに私が王になるにはあまりに無力でとるに足らないとわかっているでしょうに」

♤「あなたに女神の寵愛の証が存在している以上

  万が一に備えたいのでしょう、新たな勢力が担ぎ上げるとしたらフィリー様が最適でしょうから」

フィリーは諦めたような表情を浮かべ答える

♢「私にその気がなくただこのお母様との思い出の詰まった庭で読書をすることだけを楽しみにしているとわかっているはずなのに

  けれど、もうそれも失ってしまったわ こんな私にどこに避難をしろと?」

♤「あなたが望む場所へ 私はどこへでもついていきます」

青年はただ簡潔にそう答える

フィリーはそんな彼の言葉に対し諦めの表情を浮かべ自嘲気味に答える

♢「私が望む場所はここだったのよ唯一のお母様との思い出の存在するこの庭でただ本を読めていれば良かったのそれ以外に望みはないわ

  それに私には後ろ盾がないわ 王様の気まぐれで子を宿した母に味方などいるはずもないでしょう」

そんな彼女の言葉に彼は答える

♤「あなたはお母様がいる頃よく口にしていたではないですか、"旅"にでたいと 冒険をしてみたいと

  フィリー様の思っている以上にこの世界にはまだ誰も見たことのない未知が存在しています

  フィリー様はまだ誰も見たことのないその先に広がるものを見たいと思いませんか?」

♢「...私にその先にあるものが見れると」

♤「あなたが見たいというのなら 私はすべてを掛けて

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