願い13
『願い』最終話。次回から最終章です。
何も思っていないのか、すでに何かが見えているのか。どうしてか瑠璃は平然と言い放った。私は慌てて芹を覗き込む。
玉のような汗が芹の額に浮き立っていた。見る見るうちに青くなっていく肌。瑠璃の言っていることは嘘と思えない。
触れた手がひどく冷たい。まるで以前に戻ったかのような冷たさだ。
「……いい。大丈夫だから――千里。あんたは死にはしない。俺も」
そんなのは嘘だ。
私は弾けるように顔を上げてほとんどすがる様に瑠璃を見た。私にだって止める力はない。だけれど止められる力があるのなら教えてほしい。
「どうしたら?」
「止めればいいわ。簡単よ。集中を……意識を反らせばいい――このまま殺したいの?」
「意識」
そんなのどうやって。考えているうちにまた剥がれる様な音が響いた。微かに荒くなりはじめる息にそれほど余裕は無いように思える。
悩んでいる暇などないのだ。と。私は口許をぐっと噛み締めて見据えた。
『それ』しか思いつかない自分はとてもおかしい頭の持ち主なのだろう。もしくは変態――そう思ったけれど今の自分にはそれしかない。
「芹、ごめん――」
言うと私は手を延ばしていた。
口元から何かが流れ込んでくるような気がした。それはとても温かなもので心地いい。今は冬で雪さえちらついているのに。とても――温かい。
すべては私の意識と共に闇にのまれたけれど。
し、視点変更なんてしないんだから!!ヽ(`Д´#)ノ ムキー!!
という事を目標に書いた小説です。
だから話がぶつ斬り……すいませんm(_ _)m
この後細かく何があったかは外伝にて違う視点で書こうと思います(多分)




