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The Way

作者: 風雅

もう遅いですが、スーパームーン記念です!

友達にドライブに誘われた。今、友達が運転していて、僕は隣でぼんやりと景色を見ている。林道の一本道に電灯が点々と続いている。あっ、少し開けた場所に出た。たくさんある木の合間から月の光が照らしている。僕たちの他には誰もいない。そうだ。退屈だ。何か話をしよう。えっと、月だ。アポロ11号が月面着陸するよりも前の話、まだ人類が月にたどり着く前の話だ。あるところに月に憧れる男性がいた。彼は誰よりも早く月面着陸をして自家製の旗を刺して写真を撮ってくるつもりだった。名前はYにしておこう。理由はご想像にお任せする。そう。それでYは飛ぶ練習をした。それは風船を体中に巻きつけて飛ぶ方法だった。それで最初は自分のアパートのベランダから。失敗した。それから何度も何度も練習した。慣れてくるとYは上手く着地できるようになった。彼は段々高い場所からチャレンジするようになった。人の家の屋根から高いビルに至るまで。ついにその日は来た。Yは数えきれないほどの風船を自らの身体に括りつけ町の中央の一番高いタワーから飛び立った。多くの観衆に見送られて。ちょうど今日みたいな月夜だった。だんだん彼は月に近づくごとに観衆から見ると小さくなった。


そして見えなくなった・・・。


「着いたよ、美香。」

着いた。僕はうなづいた。車から友達のレナと下りると目の前には大きな海が広がっていた。群青色の海とその上にある深い青の空が水平線を分けていた。空には丸いお月様が乗っかっていた。


人はYのことを笑うだろうか。笑う人もいるかもしれない。しかし、僕は絶対に笑わない。彼は自らの目的の為にずっと頑張ってきた。逆に聞くが、それをどうして笑うのだろうか。チャレンジもせずにうずくまっているだけでは何も変わらない。どんなことでも意味はあると思う。変えるのは自分自身だ、僕は彼のように自らの道を切り開いていく。


あっ、月の近くを何かが飛んで行った・・・。

前より少し長くなったかな?

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