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残り:356日

朝田の料理などアクシデントがあったが退院後の生活は入院前より楽しかった。

光が言った通りあれから一週間が経ち学校が再開した。

「よぅ、おはよう阪田」

登校してすぐ光の元気な声が聞こえて来た。

「おはよう光」

僕は柔らかく光の声に応えた。

「なぁなぁ君が朝田さん助けたって本当なん?」

僕は急に話しかけられ、言葉が詰まってしまった。

「だっだれですか」

「あーごめんごめん名前言ってなかったな、山崎 寅

それよりほんとうなん?」

「あっえっとそのー」

僕は言葉にもならないような声を出してしまった。

「こら、阪田君が困っているでしょ」

そう言いながら山崎くんの背中を叩いて登場した一人の女子が僕に話しかけきた。

「でもザキが聞いてた話は私も気になる」

山崎くんはザキってよばれてるんだーそんなことを思った。

「本当っちゃ本当だよ」

「まじか、すげーなヒーローじゃん」

と山崎君が答えてくれて少し嬉しかった。

「そーいえば、私名前言ってなかったね私の名前は

那和 翼よろしくね」

「あぁよろしく」

「阪田阪田、こいつとよろしくしないほうがいいぞ頭おかしいから」

山崎くんがそう小声で言うと那和さんがおもっきり山崎君の背中を叩いた。

「い゛っだーーー、ほらな」

「ほらなじゃないよ、ほらなじゃ」

「山崎君大丈夫?」

「俺は大丈夫、後ザキでいいよ」

「よろしくザキくん」

「くんは外さないのね」

「私、朝田さんとはなしてくるー」

「那和さん、元気な人だね」

「そうだよなー」

「ザキくんは那和さんといつからの付き合いなの?」

「小学生からだよ」

「そっか、長い付き合いなんだね」

「腐れ縁だよ、まぁなんだかんだで仲良いけどさ」

「いいな、なんか羨ましい」

「なんでだよ」

「いやー小中は友達いなかったから、小さい頃からの友達ってのが羨ましい」

「小中の間何やってたんだよ」

「色々」

「言わないって感じねおけ」

「こういうのがあったほうが面白いでしょ」

「そうかなー」

「きっとそうだ」

ザキくんと話していると朝田がこっちにきた。

「なんか急に知らない女の子が話しかけてきて、その後マシンガントークで…」

朝田は珍しく焦ったかのようにそう話した。

「朝田さーん」

「こら翼、朝田さんが困るでしょ」

「ちぇ」

「ちぇじゃないよ」

「ごめんね朝田さん、またはなそうね」

「あれをまた?」

朝田は困惑していた。

キーンコーンカーンコーンと朝のチャイムが鳴った。

「やべっ、また後でな阪田」

「じゃあね、ザキくん」

____放課後____

放課後になり下駄箱で浅田を待っていると光が下駄箱からでてきた。

「よ、阪田誰か待ってんの」

「朝田のこと待ってるよ」

「阪田と朝田さん仲良いよな」

「そんな仲良いかな?」

「お前にしては結構関わりあるなって」

「寮の部屋同じなんだよ」

「だからか、俺も一緒に帰っていい?」

「僕はいいよ」

「んじゃ一緒に待つか」

そう光が言った途端に朝田が校舎からでてきた。

「あっいたいた、隣は同じクラスの多賀くん?」

「どうも多賀くんです」

「なんで一緒に?」

「光が一緒に帰りたいって言うからさ、朝田いい?」

「いいよ」

「よっしゃ帰るか」

僕らは三人並んで帰路についた。

「俺さ阪田と友達だけどあんまお前のこと知らないな」

光が突然そう言った。

「私も知り合ってすぐだけどあんま知らないなー」

「僕に色々なこと喋れってこと?」

「そこまでは言わないけどさ、なんか教えてよ」

「じゃあなんか質問して、答えるから」

「はい質問です」

そう光が勢いよく言った。

「中学生のときなにしてたの?」

「なんもしてません」

「どういうことよ」

「どうもこうもそのままだよ」

『?』

朝田と光は頭の上に?があるかなように反応した。

「はいはいこの話おしまい」

「えー、あっ俺帰り道こっちだわ」

「じゃあな光」

「もっと聞きたいことあったのに」

「はよ帰れ」

「ちぇじゃあな二人とも」

『さよなら』

僕ら二人は声を揃えて光に返した。

「私もまだ聞きたいことあるんだけどさ」

「また今度な」

「なんでよ」

「あー今日の夕飯なんにしようかな」

「あっ話逸らした」

朝田少し言い合いながら寮に帰った。


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