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笑ってはいけない悪役令嬢

作者:三川コタ
『王侯貴族 事前登校 編』 より
 校門をくぐるトゥランは、キュリテグロース一族の男の特性である、頭頂部に立つ毛束だけ光らせていた。
 俺とイコリスはその光の粒を、固唾を飲んで見守った。
 やがて光が消えると、菫色の髪はくっきりとした本紫の色に変わり、頭頂部にそびえ立つ毛束は伸びていた。
 太くなれば安定感が増すのだが、生憎、太さはそのままで長さが5センチ程伸びている。5センチは大きい。全長が9センチを越えたと思われる毛束は、横からの少しの外力ですぐ倒れてしまいそうだ。
 俺達が校門の前でハラハラしていると、トゥランは眼鏡の魔石に魔力を注ぎ、柄から巧みに風を出して、頭頂部の毛束を直立にはためかせた。
 俺は拍手を、イコリスは扇子を持つ手の前腕をもう片方の手で叩いて、妙技を称えた。

『珠生壬と胤煌 編』 より
「これから生まれる輪廻を要しない星の子《宇宙由来の魂》達は、時空間術を生来使うことが出来る。・・阻めない星の子達の精神感応は世界の調和を誘い、全人類が進化の渦にのまれ、新時代が始まって行く。」
(星の子・・重力に縛られないニュータイプか??)

「いち早く気付いた能力者の中には、星の子達の排除を試みる者が出る。歴史ある技を継ぎ鍛え磨いた力に驕り、残念ながら、能力は選ばれた一部の受け継ぐ者に限定するべきだと信じて疑わないんだ。」
「・・そんな分かりやすい悪役に、堕ちますかね。」

「己を律して尽くしてきた能力者ほど、搾取構造を維持したい支配層の騙る大義名分に、飛び付くんだよなあ。人より秀でた存在だと錯覚して、力ある者の義務と誇りをはき違えて己の裁量を狭める・・。日本のアニメやゲーム、漫画は嗜むべきだな。多面的思考力と柔軟性が育まれる。無意識に神託で作ってる作品も多いよね。」
(BLはそれに含まれるのかと、聞いてやるものか・・。)


 異世界コメディからSFファンタジーへ急転し、転生が徐々に明らかになります。
 物語の基盤となる概要を予め知っておきたいタイプの方は『わくわくwack×2フラーグ学院 箱庭編』を先にお読み下さい。よろしくお願いします。
 アルファポリスに投稿しています。
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エピソード 101 ~ 130 を表示中
サイナス・プラントリーの絶望 編
夢1
2025/03/03 08:24
夢2
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夢3
2025/03/15 02:15
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2025/03/20 12:31
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2025/03/28 12:23
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2025/04/03 01:29
夢8
2025/04/06 21:47
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2025/04/09 01:13
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2025/04/14 23:29
夢11
2025/04/18 18:23
夢12
2025/04/22 14:41
夢13
2025/04/30 23:52
珠生壬と胤煌 編
環1
2025/06/03 23:15
環2
2025/06/08 23:15
環3
2025/06/13 15:31
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2025/06/17 17:31
環5
2025/06/24 00:24
環6
2025/06/30 02:31
環7
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2025/07/10 19:43
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過日の約束 編
転1
2025/08/04 15:15
転2
2025/08/08 19:15
転3
2025/08/14 02:15
転4
2025/08/19 22:31
転5
2025/08/24 05:15
転6
2025/08/28 21:15
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