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魔法への解釈

 豹変したメイを目の前にした俺はすこし動揺した。メイからそこまで私が恨まれているとは思わなかった。しかし、これで俺の気持ちもすこしが整ったところもある。こいつにもっといい魔法ってやつを教えてやりたい。魔法のおかげで俺は幸せになれた。魔法のせいで不幸になるような人はいてほしくない。


「メイ。お前、魔法は好きか??」


メイは無言を貫く。それはそうかもしれない。メイは魔法の才能があったせいであんなめにあっているのだから。


「えぇ、好き」


思っていた回答とは違う回答がきた。メイが魔法が好きになれる理由は一体どこに……。


「魔法。それは私が生きるための手段」


なるほど。メイの魔法はこの世を生き抜くための魔法だったんだな。俺はちがう。俺にとっての魔法は人とつながるための手段だ。魔法のおかげで今の立ち場がある。すべてに満足しているわけではないが、それも運命というものだ。


「魔法のせいで今の立場がある。ならばこの魔法を利用して私は生きていくだけだ」


メイの回答を聞いて悲しい気持ちになった。魔法のせいでという言葉は聞きたくなかった。俺の好きな魔法に対して魔法のせいでなんて言葉は聞きたくなかった。決めた。俺はこいつに俺の魔法を教えてやる。こいつを魔法の束縛から解放してやりたい。そのためには俺の魔法の全力をこいつにぶつけよう。このあと、機械自治区を裏切って、大量の機械兵たちをなぎ倒し、あの大きな機械兵2体を倒し、ボスを倒して機械自治区を殲滅するところまでやらなければならない。ここで魔力を使いすぎるわけにはいかないのだが。俺の気持ちが変わった。あとから魔力が足りなくなったらまぁ、ルルにどうにかしてもらおう。俺はいまから本気をだす。


「魔力解放」


俺の魔力量が急上昇する。


「あなたのそれ……。そんな」


「マグス」


魔力弾をメイに向かって解き放つ。防御魔法貫通のこの魔法を知っているものは少ない。防御魔法を展開するか、転移魔法で避けるか。どっちをとる??


「魔力探知が苦手な相手に防御魔法を展開するわけがない」


メイは俺の背後に転移していた。しかし、魔力解放中の俺は体内で収まりきらないほどの魔力があふれ出ている。魔力探知の範囲も広くなっている。メイの転移先にはすぐに気づいていた。


「マグス」


もう一度メイの方向へと魔法を放つ。


「マグス」


「マグス」


「マグス」


何度も同じことを繰り返す。メイに反撃の余地を与えない。メイの魔力もそろそろ切れてきた。


「マグス」


メイは転移魔法を使えるだけの魔力がもうなかった。メイは飛行魔法も使うことができなくなり、地面に落下していく。ちょうど俺の攻撃も避けた。地面に叩きつけられたメイを俺は追いかける。俺の杖をメイの首元に構える。


「俺の魔法の勝ちだな」


「やっぱり手を抜いてたのね。むかつく。早く私を殺しなさい。私は私の魔法では生きていけなかった」


「いいや、それはやらん。俺の考えに反する。その代わり俺に協力しろ」


「なにそれ。今の私じゃあなたに従うしかないけど」


なんとかメイと魔法を通じてつながることができただろうか。

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