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機械兵

翌日。王国軍の兵士たちが再び西街道を攻めてきた。今回は俺の出番はなく、機械自治区の兵力で王国兵たちを倒すという。俺は機械自治区の砦で現地の放送をみているだけだった。


「よぉ、デューク。ちゃんとみていってくれや」


「ボス、お前、戦地にいなくていいのか!!指揮はとらないのか!!」


「まぁ、そんなもんなくてもいいんよ。機械だから」


放送の画面に目をやると、そこに写っていたのは、王国兵とたたかっているロボットだった。言葉を失った。魔法ばかりで機械というものに触れる機会はあまりなかったが、機械といえば乗り物といった、生活を豊かにするものばかりを考えていた。機械の武器として銃などは知っていたが、まさか、自立したロボットが戦うところにまで技術が発展していたとは思わなかった。


「機械兵量産型。うちの数で戦うための兵力さ」


王国兵と機械兵とが戦っている。五分五分だろうか。いや、機械兵の方が数が多いだけ、その分優勢だ。


「ストーンバレット」


魔法を詠唱する女の声が聞こえた。石の弾丸は機械兵たちを丁寧に貫いていく。


「メイさま!!」

「メイ様が来たぞ!!俺たちの勝利は近い!!」


メイか。名前は知っている。むかし、王都で対決をしたことがある。5歳とかの話だが。まさか、王国兵になって、隊長をやってるとは思わなかった。幼いときの俺にあと一歩というくらいのレベルの魔法使いではあった。俺が優秀すぎただけで彼女も優秀な魔法使いではある。そんなメイの手によって機械兵はどんどん倒されていく。数の優勢をとっていた機械兵の数が減り、王国兵たちがどんどん押してきている。


「ボス、これ大丈夫なのか??」


「あったりめぇよ。まさか、量産型だけを投入するわけなかろう」


画面に一体の大きな機械兵が飛んで入ってきた。


「ふふん、機械兵0型を投入をしてある。大丈夫だ」


量産型に比べてはるかに大きい。10mくらいはあるだろうか。その大きな体を活かして王国兵たちをなぎはらっていく。


「ストーンキャノン」


巨大な石が機械兵0型に向かって飛んでくる。機械兵0型は両手で石を受け止める。勢いを止めきれず、機械兵0型の足はどんどん滑っている。それでもしばらくすると石の勢いはなくなり、そのまま落下した。これだけの防御力を誇る機械兵はすごいなと感心していた。しかし、メイがおれと同じだけのレベルで戦えてるかわからないが、俺ならこのストーンキャノンはブラフだ。本命の攻撃は別に仕掛ける。


機械兵0型が攻撃に出ようとした瞬間足を取られてその場で転倒する。足元の土が固められて足の自由がきかなくなっていた。どうやら、メイの考えと俺の考えは同じだったようだ。


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