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ルルvs水

 デューク様は世界樹に向かって行ってしまった。私はデューク様に任されたとおり、このヴァーテルパーニーを守るためにマイヤの攻撃をいなす係だ。デューク様の期待に私は答えるしかない。私に魔法を教えてくれたデューク様が私にお願いしたのだから、きっと私にできることなのだろう。マイヤはふたたび指をかまえる。巨大な水の弾丸が発射された。


「ルル、俺は飛んでるデュークがマイヤに妨害されいないよう、援護するので精いっぱいだ。そっちは頼む」


ジェン様もそういってくれる。期待されることは実にうれしい。王都にいたころはなかなかそんな経験はなかった。何をするにしても使いがいて、なんでもやってくれる。私はなにもする必要がない。魔法もデューク様に出会うまではこんな実践的に使えるものではなかった。それがここまできたのだ。私にできることがいっぱい増えた。魔法使いの試練だって一人でクリアできたじゃないか。きっと今回の巨大な水の弾丸も私にどうにかできる。


「そうだ、試練」


私はふと試練のことを思い出した。ヴァーテルパーニーの試練はとても難しいという風に二人は言っていた。水の玉を切る試練。あれとこれとは同じじゃないか??あのときの私はすごく感覚的に切ることができた。水に対しては誰よりも自信がある。私は巨大な水の弾丸を見つめる。イメージの問題だ。私は頭の中に巨大な水の弾丸が細かく刻まれるイメージをした。


思った通りのことが起きた。水の弾丸は粉々になり、雨粒くらいの形で海に降り注いだ。


「ほう、王女様、さすがですねぇ」


マイヤもこれには感心した様子だった。やっぱり私は水に対して強力な力を持っているらしい。そして私はさらなる発見をした。今のマイヤは水でできている。もしかしたら。そう思って私はマイヤが粉々の雨粒になるイメージをした。しかしそのイメージは弾き飛ばされる。


「魔族の私に魔力で敵うと思わないでください。実に不愉快」


水の巨人のマイヤは弾丸での攻撃をやめて水の拳を振りかざした。


「ストーンウォール」


ジェンの魔法で拳は防がれた。石の壁もボロボロに破壊される。


「ボケっとしないでください。王女様。死にますよ」


上には上がいた。私にはなんでもできるとおもって調子にのっている節はあった。一人でなんでもできるなんてことはおもってはいけないようだ。とりあえず、私のすべきことはやった。

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