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ルルの巨大巨人生成

 足だけしか見えない水の巨人。この圧倒的物量で攻め込まれたりでもしたらどうしようもないだろう。足が上がる。このヴァーテルパーニーだけでなく、陸地すべてを踏み潰すことができそうなくらいの大きな足だ。踏まれる前になんとかしなくては。幸い、この形態に慣れていないマイヤは足を持ち上げるのに時間がかかっている。


「私に作戦があります」


ルルが申し出た。俺とジェンはその作戦を聞く。


「王女様、そんなことできるのか??」


「ルル、お前ならきっとできる」


俺はルルを信じることにした。できることは少ないのだ。信じてみるしかない。


「じゃ、俺とジェンでルルの足場をつくるぞ」


俺とジェンは地面に杖を当てる。どれだけの魔力が必要になるかわからない。念のため魔力解放をしておこう。俺とジェンで思いっきり魔力を使い、新たな地面を作ることでルルの足元の地面を上げる。ルルはだんだんと巨人が上げている足に近づいていく。ルルも杖を構える。頼む。うまくいってくれ。ルルが巨人の足にたどり着くとともに魔法を唱える。


「クリエイトジャイアント」


巨人の足元に向かって錬成の魔法をつかう。ルルが足から水を引っ張り、ルルの水の巨人を生成する。作戦はうまくいった。マイヤがこの形態に慣れていないことが幸いした。海の水すべてを操ることができるくらいの魔力は相当な魔力量が必要なはずだ。マイヤからそれだけの魔力を探知できないことをルルは感じていたのだ。数分して、ルルもよくわからないくらい大きなサイズの巨人を生成した。三分の一くらいは水をもらうことができただろうか。それでもまだマイヤの方が二倍ほど大きい。


「ごめんなさい、こんだけの水、私には扱い切れません」


ルルが生成した巨人は海があったところへ飛び出した。ルルにも海の三分の一を扱うだけの魔力があるはずなかった。それと同時にマイヤの巨人も崩れていく。こちらが水を奪ったことでバランスが崩れたのだろうか。マイヤの巨人は常識的なサイズの巨人になった。それでもルルが以前、王都で錬成した巨人よりもはるかに大きい。


「さすがに欲張りすぎました。実践的ではありませんでしたね。これからが本当の戦いです」


見上げればなんとかマイヤの顔が見えるくらいの大きさ。マイヤが手を構えた。

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