ジェンvs勇者
勇者一行はデュークの元へ向かって行く。
「待て」
ジェンが立ち上がる。
「魔王の弟子ってなんだ。お前ら」
「このヴァーテルパーニーの危機を先導している魔王の弟子、デュークを倒しに行くのですよ」
「ちがう、デュークは、この危機を救おうとしている」
「思い出しました。あなたは、昔、魔王オスバルトと一緒にいた魔法使いのジェンですね。あなたもまさか魔王の手先ですか。ここで倒しておきましょう」
「魔断!!」
勇者の剣がジェンに襲い掛かる。ジェンはそれを華麗によける。
「やっぱり、対魔法使いとの闘いになると腕を狙ってくるよなぁ。知ってたぜ。前にそれで痛い目みてるんでね」
「フレイムストリーム」
ウィズの炎属性の攻撃がくる。ジェンは転移魔法でそれを避ける。ウィズはとっさにそれを感知し、転移先に向かってふたたび炎属性の攻撃を仕掛ける。しかしい感知が必要だったぶん、ウィズの攻撃がジェンよりも遅れる。ジェンはそれを防御魔法で防ぐ。
「戦い方のスタイルがオスバルトと同じですよ」
「ふん、そりゃオスバルトの右腕として動いてきたからな。オスバルトの戦い方をずっと見てきたわけよ」
ウィズは魔法を放つ準備を。ジェンも同じくように魔力をためている。
「待ちなさい」
二人の間を威厳のある声が通る。
「王女様」
間に立つのはルルだった。
「勇者一行よ。この件、王都に戻り報告せよ。援軍を送るよう、国王に懇願せよ。まだまだ魔物の襲撃は考えられる。この少人数ではいずれ限界がくる」
「王女様かしこまりました」
そういって、勇者一行は王都へと向かった。
「さすが、王女様だな」
「これくらいしかできないんです。今の私には」
「とりあえず、厄介払いはできた。魔物の援軍もどうにかした。デュークのところに戻るぞ」
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