避難所の攻防
一方そのころ、避難所では激しい攻防戦が繰り広げられていた。
「アクアキャノン」
避難所の周りには大量に魔物が湧き出ていた。この中にいる市民を守るために絶対にここは死守しなければならない。ルルは得意の水魔法で戦う。雨も降っているため、そこらへんの水を使って戦うことができるので少ない魔力で戦うことができる。
「エアランス」
風の槍がゴブリンたちを貫く。ジェンも自分の右腕を左手に持ちながら戦う。しかし、いくら倒しても魔物は沸いて出てくる。飛んでいたときに見た魔物たちの量よりも明らかに多い。そもそも冷静に考えればとあることに気づくべきだった。
「ルル。ゴブリンがいるのはおかしいぞ。こいつは空を飛べない」
「ということはつまりどういうことですか??」
「わからん」
そんなことを考える暇もなく魔物たちは襲ってくる。
「アクアキャノン」
デーモンとゴブリンとがまとめて吹き飛ばされる。大量の魔物を前にたった二人では限界が来ていた。ルルの視界はだんだんとぼやけている。魔力の使い過ぎだ。
「例えばだ。エアストリーム」
戦いながらジェンは語る。
「どこかにポータルがあるってのはどうだ。エアストリーム」
ルルはジェンの言っていることをよく聞いてしまった。戦いから意識が離れてしまったルルはドラゴンのしっぽの攻撃によって吹き飛ばされる。
「エアランス」
ドラゴンの体を風が貫いた。
「つまり、そのポーt」
しゃべっている途中でルルが倒れた。ドラゴンの攻撃によるせいか。
「大丈夫か!!ルル!!」
ドラゴンの攻撃に対しては防御をはっていたのか、そんなにダメージを受けてはいなさそうだ。むしろ、ドラゴンの攻撃をガードするために使った防御魔法で最後の魔力を使い果たしたのかもしれない。ジェンもこのことに気づいた。いつもよりも魔力の消費が激しい。これくらいの魔法ならまだまだ連発できるはずなのに、もうしんどい。いつもと違うところと言えば、雨か。この雨、何かがおかしい。そんなことに気がついても、もうどうにもできないくらいにジェンも衰弱していた。ジェンの視界もだんだんとぼやけてやがて暗くなっていく。
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