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何でも屋さん

 俺とオスバルト様は部屋の隣から聞こえてくる声に耳をひそめてその内容のだいたいを把握した。


「この街にいるとある魔法使いの命が狙われていると……」


「オスバルト様……。これ、どうしましょうか」


「隣の部屋のやつらが言っている魔法使いは探知できた。とりあえず明日会うか」


「さすがです。オスバルト様」


「デュークお前は本当に魔力探知が苦手なんだね」


オスバルト様にいたいところを突かれた。そんな会話をしつつ一日歩きっぱなしだった俺とオスバルト様は疲れ果ててそのまま眠ってしまった。


 翌日、俺とオスバルト様は例の魔法使いの元へと向かった。


「やぁ、どうも」


「だ、だ、だ、だれだ。お。お。おまえ」


話しかけた魔法使いはきょどきょどしている。一体何なんだこの男は。そしてこの男は一体なんで暗殺の対象になっているのだろうか。


「あなたにお話があります。あなたは今、命を狙われている」


「そ、そ、そそんなことないよ。ぼくなんかを狙うやつなんていないじゃんか」


「いや、でも聞いたんだよ!!魔法使いを暗殺するって」


「そ、それがぼくだってしょ、証拠がないだろ」


本当に彼の言う通りだとは思う。こんな気弱そうな彼を暗殺する理由が思いつかない。


「ならば、我々が勝手にあなたのことを警備させていただきます。よろしいですね??」


「むむ、そういって金をとる気だな!!それはいやだ!!もっと信頼できるやつに頼む!!」


そういって気弱な魔法使いは走って逃げていった。


「オスバルト様。あんな魔法使いが本当に暗殺の対象になるようなやつなんでしょうか??」


「お前は本当に魔力探知が苦手なんだな。あの人の魔力量相当なものだったろ??」


全然わからなかった。


「まぁ、あの人は魔力を隠していたからな。気づかないのも無理ないか。さて、追うよ」


オスバルト様は転移魔法で移動をする。おれもオスバルト様の魔力を追って転移する。さっきの男が誰かに話しかけているところだ。


「ど、ど、どうかおねがいいたしますよぉお」


必死になにかをお願いしている様子だ。


「そんなことを言われてもなぁ。うちの商売でそんなことやったこたないや」


「いつも頼りにしてるんだから、そこをなんとか。ね??」


「わかりましたよ。うちは何でも屋さんだからね。暗殺からの護衛の依頼ももちろんやるよ。ちょっと高くつけたいところだけど、常連のお前さんだから銀貨10枚でまけてやろう」


気弱な魔法使いは銀貨を払った。


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