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宿街インヌ

 王都の南門を出て南街道を進んでいく。南街道の魔物の強さは普通といったところだ。魔王城から遠ざかることもあってそこまで強い魔物がいるわけでもないがたまに癖のある魔物が出現することもある。物理攻撃が効かない魔物もいるし魔法攻撃が効かない魔物のどっちもいるというやっかいな場所だ。ここの王国兵は剣をつかって戦う王国兵もいるのだがそれに加えて魔法も使える上級王国兵がここには配備されている。そのおかげか安全度合いでいえば東街道よりも高いかもしれない。ヴァーテルパーニーは杖の名産地だったり、海があるのでおいしい海鮮があったりと商業が発展した街でもある。南街道は物資を運ぶ馬車の往復もよく見られた。一日歩いて南街道の一つ目の宿街、インヌにたどり着く。


「やっとインヌか南街道は本当に長いな」


歩きっぱなしだし、魔物を倒すためにも魔法を使うしで本当にヘロヘロだった。この街まで来てヴァーテルパーニーまでは三分の一進んだといったところだ。


「噂には聞いていましたが、南街道は本当に長いですね」


「ほんとうだな、王都のナントカって魔法使いがそれぞれの街をつなぐポータルの魔法を作っているっていうらしいから早く作ってほしいところだな」


そんなことを言いながら街で俺たちは食事ができるところを探している。ヴァーテルパーニーが近いこともあってかインヌの街のご飯はそこそこおいしいのだ。今日の楽しみはここで食べるご飯だ。


「待て!!だれかそいつを捕まえてくれ!!」


街を歩いていると誰かが大きな声で叫んでいた。叫んでいる男は街の道の真ん中でひざから崩れ落ちていた。男のそばから走って逃げていく別の男もいた。そいつを追いかければよいのだろうか。逃げていく男の魔力を覚えておいて後で魔力探知でどこに行ったか探せばよい。とりあえず話を聞こう。


「どうしましたか??」


「あの男に財布をすられた。取り返そうと走ったら足をひねってしまってな」


俺は治癒魔法を使って男の足を治癒した。


「おぉ、あんたは魔法使いなのか。しかも治癒魔法が使えるのか」


「では、さっきの男追いかけていきますね」


俺はルルに視線を送ってお互いに頷く。転移先はわかっているようだ。転移魔法を使ってさっきの男が逃げた先まで二人で転移をする。転移をした先にはさっきの男がちゃんといた。しかし驚く様子はなかった。むしろ待っていました、といわんばかりの顔をしていた。なんだこの不気味な感じは。突然、鈍い音が体全体に響く。頭が痛い。俺は意識を失った。


「面白い!」「続きが読みたい!」などと思ったかたはぜひ、ブックマークと評価を、できれば星5つをよろしくお願いします。


していただいたら作者のモチベーションになって更新頻度や作品の質が上がるかもしれません。


ぜひ、よろしくお願いいたします。



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