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手札の使い方

「だれか、火属性魔法を使ってあたりを照らせられない??」


「あ、俺が使えます。フレイム」


男の魔法使いの炎属性魔法ですこし周りが見えるようになった。ルルが倒した相手はコウモリのような羽をもっていた。コウモリと人間が融合したようなものだった。それはグランダートに来た日に見たトレント人間やイガグリ人間などになんとなく感じがにているようにおもった。


「これはこれはみなさん、困りますよ」


奥からマッドが歩いてやってくる。


「まさかあの魔法に制限をかける結界魔法を破壊してくる人がいるだなんて。魔法が強すぎて魔石が大きすぎるのが難点でしたね……。うまくごまかせたと思っていたのですが」


「あなたがなんでここに……」


「なんでって、ここは私の実験室だからですよ。みなさんは私の実験体です」


「アクアスナイプ」


マッドはどうにかよける。


「あぶないじゃないですか。私の戦闘力はそんなに高くありませんので」


マッドは上に上がっていく。これもまた魔法だろうか。


「私はここらへんで失礼させていただきます」


上を見上げるとこの空間には天井がなかった。マッドが上に行ったのだから出口も上にあるのだろう。


「ここからどうやって出るんだろう」


チルが上を見上げて落ち込んでいた。


「私たちは魔法使いよ。魔法があればなんでもできるわ。無限の選択肢があるのよ」


そういってルルは魔力を込める。


「いい??チル。自分のできることを考えるの」


「自分のできること」


「そう、いわば手札」


「ほう」


「普段は私たちは手札を増やすことをするの」


「はぁ」


「でもその次に大事なのは手札の使い方よ」


「はい」


そんな話をしている最中にルルはどんどん大量の水を生成していく。


「私は水属性魔法しか使えないけどこうやってみんなを救うことができるわ」


水位はどんどん上がっていく。


「みなさん浮いてください」


ルルもバタ足をしながら魔法で水を生成していく。やがて生成された大量の水は天上にまで到達する。やがて一つのドアが見えてきた。


「ストーン」


一人の魔法使いがドアに石をぶつけて破壊する。水が上がるのと一緒にルルたちは上へとあがり、そしてドアからでることができた。ドアは前に魔物研究所に入ったときにマッドが秘密といって通さなかったドアだった。


「実験体が暴れている。対処せよ」


マッドが部下に指示をだしていく。咄嗟の判断でルルは生成した水の一部をつかって檻を破壊する。魔物たちが放たれた。魔物研究所は混乱に陥っている。


「このまま一気にそとに出るわ」


ルルはまた水を生成する。水に押し出されて魔法使いたちとルルと魔物たちとがどんどん外へ向かって行く。放たれた魔物の一部は外へでて暴れていた。いいかんじに混乱させることができた。これでどうにか脱出できるだろう。








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