表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
28/140

ルルの初戦闘

 巨大なゴーレムは破壊されても次から次へと再生していく。やはりこの試練場のどこかにゴーレム召喚のための魔法陣があるのだろう。そんなことを考えながら観客席から魔法使いの試練を観戦していたわけだが、初心者魔法使いも多いため、すこし見るにたえない試合が何回かあった。


「ストーン」


石をゴーレムに向かって撃つ魔法使いがいたが威力が足りなさすぎる。石がコツンという音を鳴らしてゴーレムの足元に落ちた。そのカウンターにゴーレムのパンチをくらってその魔法使いはダウンした。ダウンした魔法使いも特殊な転移魔法でどこかへと転移した。医務室とかだろうか。その後もひどい戦闘が続いた。


「フレイム」


威力が足りない。土のあの体に熱さを感じる要素はあるのか。次の魔法使いもひどい。


「エア」


こちらも威力が足りない。並みの風の刃で切れるほど柔らかい体ではない。この辺の魔法使いは防御魔法もままならず、ゴーレムの攻撃一発でダウンしてしまい、どこかへと転移する。つまらない試合を見せられたが、いよいよルルの出番だ。少し会場は盛り下がっているが、きっとルルなら盛り上げてくれるだろう。


「さぁ、次の挑戦者は!!まさかの国王様の娘!!ルルだー!!」


観客の盛り上がりの声とともにルルが試練場に現れる。¥。ルルならあのゴーレムくらい倒すだろう。と思っていたのだが、よく考えればルルだけで戦うってのは実は初めてだ。少なくとも俺と行動を共にしてからは一回もなかった。そのことを思うとすこし心配な気がしてきた。


「さぁ、スタート!!」


実況の声とともにゴーレムが錬成されていく。


「アクアキャノン」


巨大な水の弾が放たれる。高さは低めに放っているところを見るとさきほどの俺とブルースのスーパーゴブリンとの闘いをしっかりと見ていたようだ。自分より背丈の大きい相手は足を崩していくのが鉄則だ。そんなルルの成長に感心をしていたのだがここで異変が起きた。水の弾はゴーレムの足の横を通って試練場の四つ角のうちの一つに当たる。


「おぉっと!!ルル選手!!攻撃を外したぁぁ!!」


威力の高さはさすがルルといったところか、試練場の角は完全にぐちゃぐちゃになっていた。いつものルルなら外すはずがない。俺の援護のために遠距離からのアクアスナイプをいつも撃っているはずだ。緊張しているのか??それとも。いや、その可能性が高い気がしてきた。


「おい、ルル様豪快に外すね~」


ブルースがのんきなことを言っている。


「いや、きっと、眠いんだろ」


「あぁ、王女様、ハンバーグたくさん食べてたしね」


俺が眠気を感じていたのだから、ルルも眠気を感じていてもおかしくはない。ゴーレムの拳がルルをめがけて飛んでくる。ルルはゴーレムの反対側へと転移する。この辺は徹底的に鍛えたから眠くてもできるのだろう。


「アクアキャノン」


再び同じ攻撃をするがまたしても外れる。再び、試練場が破壊される。何回か同じことをしていたのだが結局ルルの攻撃は一度も当たらなかった。水を魔力から生成してそれを形作り、しかもそれなりに巨大なものとなると魔力の限界が来たようだ。ゴーレムのパンチを一発喰らってルルはダウンした。ルルはどこかへ転移された。


「面白い!」「続きが読みたい!」などと思ったかたはぜひ、ブックマークと評価を、できれば星5つをよろしくお願いします。


していただいたら作者のモチベーションになって更新頻度や作品の質が上がるかもしれません。


ぜひ、よろしくお願いいたします。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ