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魔法使いの試練

 クックイーンでおなかいっぱいになった俺たちは魔法使いのルルの魔法使いの試練のために魔導院へと向かって行った。魔導院とは魔法使い育成のために各地に建てられた施設のことでいわば学校のようなものである。国が運営するこの施設は税金で成り立っているため基本的にだれもが無料で使うことができるようになっている。


「いよいよ試練ですね」


「あぁ、でもルルなら余裕でクリアできちゃうよ」


別に慰めというわけでもない。本当にそう思っているからだ。グランダートの魔法使いの試練はそんなに大したことをやっていない。むしろ戦闘をする魔法使いなら誰でもクリアできるべき試練なのだ。しいて言うならばさっきレストランでおいしいハンバーグを食べたばかりのこの満腹感と気持ちの良い太陽の日差しによう満足感が引き起こすこの眠気が足を引っ張らないことを祈るばかりだ。


「こんにちは、魔法使いさん。試練のエントリーはこちらからです。あと3分で始まりますからすぐにエントリーしてください」


魔導院に入るとすぐに案内された。魔導院の中はさすが魔法使いのための施設というべきか、中に入っただけで魔法が飛び交っている。書類や道具、来た人に渡す飲み物、従業員の移動手段も当然魔法だ。いつ来てもここの魔法には感激する。なんというかまだまだ俺の知らない魔法の世界があって、それはつまり使い方も含めてまだまだいろんな可能性を秘めていると。


「デューク様、行ってまいります」


ルルは試練出場者の入口へと入っていく。俺とブルースは観客として観客席の方へと向かった。魔法使いの試練は結構いろんな人が見に来る。たまにとても見ごたえのある試合を見ることができるのだ。そういった人を見つけて自分たちのパーティーにスカウトしたり、依頼事をしたりするというわけだ。今回もルルがいるのだから見ごたえはあるだろうけど残念ながら、どこかのパーティーに入ることも、依頼を頼むこともできない。俺がそんな面倒なことに巻き込まれたくない。


「さぁ、いよいよ始まりました。魔法使いの試練!!実況はわたくし、ユーバーがお送りいたします」


この実況も魔法で声が魔導院の中にある試練場全体に響いている。


「さぁ、一人目の挑戦者は!!冒険者パーティーのブレイズでおなじみの魔法使い、ウィズです!!」


試練場は歓声で盛り上がる。結構な有名人らしいが俺はあまりしらなかった。


「さぁ、試練の内容は!! 巨大土のゴーレムを倒せ!!」


会場は盛り上がっている。


「さぁ、それでは、ウィズの入場です!!」


正方形の形をした試練場のちょうど真ん中に一人の青い髪の魔法使いが現れた。転移魔法の一種だが俺やルルが普段使っているのとは違う転移魔法のようだ。


「ルールは簡単!!ゴーレムを倒すだけです!!ただし、場内の物質を魔法で操ることは認めません。物質が欲しければ、自分の魔力で生成をすること!!そして、場外への転移も禁止!!今回はこの場内に特殊な結界を貼って、みんなの転移魔法を封じているよ!!それでは、スタート!!」


ウィズの目の前にゴーレムが錬成されていく。国が運営しているだけあってあれは王族専用の魔法のゴーレム錬成、もうすこしいえばジャイアント錬成だ。どこかに王族の人間がいるのか、それともこの試練のために魔法陣でも組まれているのか。そんな考え事をしていたらウィズがゴーレムを破壊していた。なんも見ていなかった。


「さぁ、これが、有名な勇者パーティーの戦い方だ!!」


ウィズはまた専用の転移魔法で退場していった。




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していただいたら作者のモチベーションになって更新頻度や作品の質が上がるかもしれません。


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