機械兵の秘密
レジスタンスについて話してもらっている間、俺は一つ、気になっていることがあった。
「なぁ、お前ら、話し合いをするときくらい機械兵から降りてきてもいいんじゃないか??」
ずっと気になっていた。とくにシンとミルの機械兵はとても大きい。大きすぎて目立つ。
「私も転移するとき大変だった。大きいものを転移させるのも大変だし、かなり遠くに飛ばないと遠目から見て居場所がばれる」
メイもどうやらきになっていたみたいだ。
「ふふふ、君たちは僕たち機械自治区の兵器、機械兵の仕組みについて知らないみたいだね。僕たちは機械兵に乗り込んでいるわけじゃない。僕たちは遠くから魂を飛ばして機械兵にくっつけてるんだ。体本体は、機械自治区の砦にある」
「ほう、それは面白いぞ」
「って、ことは、本体の体はもしかして無防備なのでしょうか??」
サラが面白いところに目をつける。これは俺たちの希望の光になるかもしれない。
「シン、ミル。ライの体ってどこにあるんだ??」
「そりゃもちろん、砦にあるぜ。あっ」
シンはどうやら俺の考えに気が付いてくれたようだ。
「ミル。俺たちは一旦、機械兵との接続を切るぞ。向こうで暴れるぞ」
「砦にはルルもいる。力を借りるといい」
「おう」
機械兵0型と1型の目から光が失われる。どうやらシンとミルは接続を切ったようだ。向こうでうまくやってくれてるといいんだけど。
「ルル様のことも心配ぞ。俺たちははやく前線に戻るぞ」
「僕も機械兵との接続を切るね。砦でレジスタンスの仲間に声をかけて反乱を開始するよ」
こうしてそれぞれが作戦のもと動き出すこととなった。
「メイ。いこう」
俺とメイの転移魔法で前線へと戻る。大きな機械兵たちのせいでかなり遠くまでとんでいたが、二人で転移魔法をつかうと通常よりもすこしだけ早く転移をすることができる。前線へと戻ったおれたちは所劇的なものを見せられる。さきほどまで西街道中心くらいまで押していた前線は王都側にだいぶよっていた。ここまでは正直予想通りだった。一般兵でこいつを対処できるような兵士はいない。俺たちが本当に驚かされたのはそれ以外のところだった。二人の一般兵の剣士が赤い機械兵の拳を剣で受け止めていたのだ。一般兵は顔を隠すことになっているから誰なのかわからないが、これはとんでもないやり手だ。
「私の仲間はすごく強いんだよ」
リンが自信満々に言っていた。
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