同盟
俺のことをピンチから救ってくれた機械兵はシンとミルの仲間でレジスタンスを名乗っていた。
「レジスタンスってなにぞ??」
アックスが当然の質問をする。このレジスタンスの組織の存在はこの戦争の勝敗を大きく左右するかもしれない。
「先に僕の紹介をするね。僕の名前はオサム。紹介に会った通りレジスタンスのメンバーだよ」
「私たちレジスタンスの目的はただ一つ、機械自治区を変えることだよぉ」
「機械自治区の目的しってるか??」
こんな感じで3人がそれぞれ順番に説明を始める。3人の説明によれば機械自治区が目指しているところは全魔法使いの殲滅だという。そもそも機械自治区というのはかなり昔に魔法が使えないことで迫害を受けた人たちが立ち上げた組織だという。魔法という戦力に対抗するために機械という戦力を用いた組織だったという。この考えが機械自治区で生きる人たちにはかなり浸透しているという。一方で最近の若者を中心に魔法使いに対しての恨みのような感情に疑念を抱く者たちが現れ始めたという。それがレジスタンス。レジスタンスの目的は機械自治区と王国の共和だという。機械の力と魔法の力とを合わせれば新たな技術が生まれる。そういう考えのもと行動をしている。
「そして僕たちは機械自治区に関して新たな情報を手に入れたんだ。新しい兵器を作ったという情報だよ。そしてこの兵器がかなりやばいんだ。作動すれば世界が滅びる」
そういえばそんな話があった。俺がヴァーテルパーニーを出発する前に国王様から仕入れた情報にそれがあった。国王様が危惧していたところだ。
「私たちはこの情報を外に流したんだよ。そしてデューク君がきたの。ちょうど戦争も起きたの。私たちレジスタンスは動くことに決めたの」
つまり、シンとミルが俺たちについたのはレジスタンスの戦力として国王軍を使おうというわけか。
「俺たちはなんとしても新兵器の作動を防ぎたい、そして機械自治区に革命を起こしたい。お前たちはこの戦争に勝ちたい。利害は一致してると思うんだぜ。力を貸してくれないか」
この話に俺たちは乗るしかなかった。現にあの赤い機械兵にここまでぼろぼろにされたら新たな戦力を投入するしかない。判断に悩んでいる時間はない。俺たちがこうやって撤退している間も一般兵士たちは戦っている。赤い機械兵に対応できるほどの一般兵士はいないだろう。俺たちが速く戻らないと被害は甚大だ。
「その話のった」
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