【詩】人生を駆けろ
才能がないとか
愛されないとか
居場所がないとか
諦めないで
歩み続けて
あんたはよく頑張った
ここまで
よくたどり着いた
けれど
ここで苦しんで 悲しんで
ひねくれて 惨めで
人から逃げて
責任からも逃げて
閉じ籠ってるのもあんたでしょ
受け入れなよ
ちっぽけな精神を
現実は怖いか
それは僕だって同じ
痛みは消えることなく
いつも心臓を掠めて
溢れる血液は透明で
あんた以外
誰の目にも見えないってさ
あんたはよく頑張った
ここまで
よくたどり着いた
なのに
マウント取ったり
泣きついてみたり
根に持って恨んだり
急に寂しくなったり
感情も無いとか悟ったふりして
喜怒哀楽溢れる内面もあんたでしょ
吐き出しなよ
出来損ないのその心象を
悲しいとか 苦しいとか
全部話せよ 正直に
誰も聞いてくれないなら
せめて自分にくらいは
全部綺麗に打ち合けてみて
僕はあんたを救えないが
誰もあんたを救えないが
誰に認められようが
誰に愛されようが
誰に信じてもらおうが
結局あんたを救うのは
誰でもない あんた自身だろ
報われないも
納得いかないも
やりきれないも
つまらないも
諦めないで
歩み続けて
特別じゃないも
普通になれないも
幸せになれないも
比べようが
比べられようが
あんたの人生でしょ
灰になって消える
ちんけな哺乳類の一生を
何と比べるというのでしょう
あんたのこの一生は
あんたのこの一生は
誰でもない
あんたの声と共に
駆け抜けろ
あんたの声と共に
駆け抜けろ